写真・カメラ用語のケラレって知っている?
聞いたことないわ。
初心者の方に有りがちなのがこのケラレなんだ。撮影後に四隅に何か写っているかのように黒くなっている事ってない?
あ。それよくあるわ、いつも疑問に思っていたのよね・・・。
カメラを始めた頃に良くやっていたのが、ケラレ ですね。撮ることに夢中で画角の四隅まで意識がいかず、家に帰っていざ現像しようと思ったら写真の四隅が真っ黒・・・と言うか何か写っている感じ。
最初はカメラの故障かと思いましたが調べていくと ケラレ という現象だと分かりました。
今日はそんな ケラレについてとケラレの原因と対策について 説明したいと思います。カメラ初心者の皆さんは是非読んで下さいね。
ケラレとよく間違えられるのが周辺減光ですが、周辺減光とケラレは全く違う物になります。周辺減光については下記の記事をご覧下さいね。
写真の四隅が暗くなる周辺減光とケラレの違いを解説。
- ケラレについて
- ケラレの原因と対策
目次
ケラレについて
ケラレは周辺減光とは違って、あきらかにそこに何か写っているので撮影後の写真編集でも改善するのが難しいんだ。
上記でも少し触れましたが、ケラレとは写真の一部や四隅が黒くなったり隠れてしまうことを言います。語源はイタリア語やラテン語からきているみたいですね。
光量が落ちる周辺減光とは違って、ケラレは完全になにか黒い物が写っている状態を示します。
では、そんなケラレを起こさない為にはどうするか原因と対策について紹介したいと思います。
ケラレの原因と対策
ケラレの代表的な原因をいくつか挙げますので当てはまっていないか胸に手をあてて考えてみて下さい。もしかしたら思い当たる節があるかもしれません。
レンズフードがしっかりはまってない
レンズフードがしっかりハマっているか確認しましょう。撮影の前の準備時に確認することが大切です。また、広角レンズで丸形フードを着用しているとケラレが発生します。これはセンサーが横長の為ですね。広角レンズだと花型フードが適しています。花型のフードは左右が短くなっていて、ケラレが起きないように逃しの意味があります。
社外のレンズフードを使用している
社外のレンズフードってその機種専用に作られていると思いがちですが、以外とアバウトな作りの物が多いです。レンズフードってそんなに高価な物ではないので純正品を推奨します。
フィルターの重ね付け
丸型フィルターの重ね付けはケラレしやすい一番の要因かもしれません。
多くの人は保護フィルターを使用していると思いますが、NDフィルターやPLフィルター使用時は必ず保護フィルターを取り外してから付けましょう。またNDフィルター同士の重ね付けもオススメしません。ND2とND4を重ねるくらいなら(そんな人いないと思いますが)ND6やND8を購入しましょう。
ちなみにトップ画のケラレに関しては、枠の厚いC-PLフィルターを使用していたが為に起きたケラレです。一見、周辺減光にも見えますがこれはケラレですね。
枠の厚いフィルターを使用している
特に広角レンズ使用時に枠の厚いフィルターを使用するとケラレます。広角レンズ使用時に顕著に表れますが、広角レンズ以外でも薄型のフィルターをオススメします。
レンズフード着用時にフラッシュ使用
APS-C機の多くには内蔵フラッシュが付いていますが、レンズフードを装着した状態で使用するとフラッシュの光がレンズフードに遮られ影が出来る事があります。
内蔵フラッシュを使用する際はレンズフードを外す、もしくはフラッシュの光を被写体に直接当てないことで回避できます。
主に上記5点が挙げられるかと思います。これらについては対策も非常に簡単(わざわざ書く必要もないような対策ですが)なので、ケラレに悩まされている方は試してみる価値有りです。
- レンズフードがしっかりはまっていない
- 社外のレンズフードを使用している
- フィルターの重ね付け
- 枠の厚いフィルターを使用している
- レンズフード着用時にフラッシュ使用
ケラレについてまとめ
簡単に説明してきたけど、ケラレについては理解できたかな?合わせて周辺減光についても調べてみるとその違いなどが分かるからぜひ調べてみてね。
せっかくの写真がケラレのせいでボツになるなんてやるせないわね。自分が気をつける事で防止出来るなら、撮影の際には気をつけてみるわ。
ケラレの発生は、撮影者の確認不足によるところが大きいです。
撮影の際には必ず上記の原因に当てはまっていないか、また撮影後にも必ず画像の四隅を確認してケラレがないか注意して見る事が非常に大切です。
たかがケラレですが、されどケラレです。
ケラレした写真の行方は、ケラレした部分をトリミングしてしまうかPhotoshopなどで加工するしかありません。
トリミングした写真って、画質が劣化する可能性があるので基本的に没写になってしまうと考えておいた方がいいでしょうね。
なので、この記事を読んでぜひ対策をしてみて下さいね!