全国の背景をとにかくボカしたいカメラ初心者のみなさんこんにちは。

昨今のスマホのカメラの進化には驚くばかりですが、やはり「ボケ味」に関しては一眼レフカメラの方が一枚上手じゃないでしょうか。

カメラをはじめて買って、背景をボカした写真が撮れた時は非常に感動して、その後も背景をボカしまくった写真ばかりを撮っていた記憶があります。背景をボカすことで自分が写真上手くなったんじゃないかと思い込んでいましたからね。

きっとカメラを始めたばかりの方の中にはボカす写真を好んで撮影している方も多いかと思いますが、その「ボケ」の仕組みを理解する事でより一層有効なボケを作れるハズです。

さて、今日はそんな「ボケ」と大きな関わりを持つ F値(絞り) について初心者の方にも分かるように解説したいと思います。良くある記事ではありますが読んでいただけると嬉しいです。

目次

絞り(F値)について

絞り羽根

F値または絞りとも言います。なぜ絞りって言うのか、それはレンズの絞り羽と言う機構が関係しているからです。ついでになぜF値と言うのかも解説すると、F値のFは「焦点の」を意味するFocalから来ているみたいですね。

「絞りを開放にする」とか聞きませんか?これって、F値の数字を小さくすることでレンズ内の絞り羽根が開いて光を多く取り込むことが出来るようになります。言い換えるとF値はそのレンズの絞り羽根の開き具合を数値であらわしたものになります。つまり「絞り羽根を開放」するという意味になります。逆に「絞りを絞る」とかはF値を大きくすることによってレンズ内の絞り羽根が閉じるので「絞り羽根を絞る(閉じる)」といった意味合いになります。

つまりF値とは、光量を調整する機能って事です。人間で言うところの瞳孔の役割を担っています。

絞り(F値)の変化は色んな事へ影響する

被写界深度
手前も奥もボケてます。被写界深度が浅い状態です。

明るさ(露出)

まず先述で少し触れた、絞りを開放にすると光を取り込む量が増えるということ。もちろん逆を言えば、絞りを絞ると光を取り込める量は減ります。絞りによって光量をコントロールするわけですが、この光量を調整する事によってボケ味だとかシャッター速度だったりISO感度に影響します。写真は光の記録なので・・・。

各レンズによって絞れる量は違っていて、レンズの表記の中に「F○○」って表記があると思います。その表記がそのレンズの一番開放できる絞り値になるわけです。絞り値が低いレンズは光をいっぱい取り込めるレンズなので明るいレンズとかって言いますよね。だからって開放できないレンズを暗いレンズとは言いませんが・・・。以下F値の小さい明るいレンズ↓

ただし、明るいレンズだからといって絞りを開放にし過ぎると露出オーバーになったり、レンズの性能が活かせなくなったりするので注意が必要です。

ボケ(被写界深度の変化)

絞りの変化で光を取り込む量が変化するとボケ加減が変化します。どういう事かというと絞り開放だと光を取り込量が増えるのでボケ加減が大きくなります。絞りを絞ると取り込める光の量が減るのでボケ加減が少なくなりシャープな写りに仕上がります。ボケ加減の変化にはF値の他に色んな要素がありますが、ここでは

一眼カメラで撮影!ボケと被写界深度の関係を理解しよう!

  • F値が小さい(絞り開放)と、よくボケる。
  • F値が大きい(絞り絞る)と、ボケが少なくなりシャープな写りになる。
  • この法則だけ覚えてもらえればいいかと思います。最後にF値の変化で注意したい点が回析現象です。

    写真用語の回析現象ってなんだろう?

    上記の法則だと絞りを絞るとシャープな写りになると言いましたが、絞り過ぎ・・・つまりF値をそのレンズの最大値近くまで絞ると光の回析現象によって逆にシャープさが失われる場合があるので注意が必要です。絞りは使用所で適正な絞りを設定したいですね。

    初心者講座 絞り(F値)まとめ

    文章にすると難しい言葉が並びますが、覚えておきたいポイントは

  • F値(絞り)は光を取り込む量をコントロールできる
  • F値の変化によってボケ加減が変化する
  • F値(絞り)の変化で被写界深度が変化する
  • この3点と僅かなので是非覚えてほしいです!