今回で3回目になりました、この「カメラ初心者向けの基本シリーズ」。ISO感度からF値(絞り)と説明してきまして、今回はSS(シャッター速度)になります。

カメラ教室。ISO感度について分かりやすく解説します!

カメラ教室。F値(絞り)について分かりやすく説明します!

写真を撮る上で何かと重要なこの3つの要素ですが、適正露出を得る為にはこの3つの関係性を理解しておく必要があります。

今回のSSを勉強して、関係性を理解しましょう。難しい言葉や数字がでてくるかもしれませんが出来るだけ簡潔に分かりやすく説明するので読んでみて下さい。深堀りして知りたい!って人は自分で調べてみてもいいかもしれませんが・・・多分そこまでの知識は必要ないと思います。


目次

SS(シャッター速度)とは

シャッター速度

SSの意味自体はそんなに難しくありません。シャッター速度はそのままシャッター幕が開いて閉じるまでの時間を示しています。

SS5秒ならシャッターボタンを押してから5秒後にシャッター幕が閉じます。ISO感度やF値との関係もありますが、SSだけで言うならSSが遅ければ遅い程、光を取り込む時間が長くなるので露出は明るくなります。SSが早ければ早いほど光を取り込む時間が短いので露出は暗くなります。それをふまえた上で次へお進み下さい。

SSを遅くするメリットとデメリット

花火

メリット

上記でもお伝えした通り、SSを遅くすると光を取り込む時間が長くなるので暗所部でも明るく写す事ができます。人間の目は光を蓄積することが出来ないけど、写真は光の記録なので、どんなに暗い所でもSSを遅くすることによりカメラ内に光を蓄積することができるのです。

例をあげるなら、天体撮影などはいい例かと思います。天の川なんかは肉眼ではどんなに頑張ってもそれなりにしか見えませんが、カメラを使うとしっかりと記録する事ができます。また、滝の撮影では水の流れを流して糸のように表現する事も可能です。長時間露光とも言いますがこれはSSを遅くすることのメリットですね。

デメリット

SSを遅くすると当然ながらデメリットも発生します。それは手ブレですね。SSが遅くなればなるほど手ブレのリスクは増大します。なので三脚が使用できるシーンでの撮影は三脚を有効活用して手ブレ対策をしましょう。

SSを早くするメリットとデメリット

メリット

SSを遅くした時とは逆でSSを早くすると光を取り込む時間が短くなるので、露出がアンダー気味になったりします。って事は、日中の野外撮影などではSSを早くすれば白飛びなどを防げる方法の1つになります。またボケ味を活かした撮影はどうしても絞りを開放気味にするので露出オーバーになりがちなのでSSを早くする事で適正露出を保つ事もできますよ。

また、もう一つのメリットとして動体撮影に於いて被写体をピタッと止める事が出来るという事です。例えば、お子さんの運動会やスポーツシーンでの撮影、動物や電車などの動きが早いものの撮影ではSSは早く設定します。適切なSSにする事で被写体の動きを止めて撮影できるのです。

SSを早くして白鳥の動きを止めて撮影しました

デメリット

さきほども少し触れましたが、SSを早くするということは光を取り込む時間が少なくなるので露出アンダー(光量不足)な写真になりがちです。露出がアンダーだけどSSを遅くできない環境下での撮影の場合はF値を少し開放にしてみる、ISO感度を上げてみるなどの対策を取りましょう。

初心者にも分かりやすいシャッター速度まとめ

まとめます。

  • 明るい時(露出過多)はSSを早くする
  • 暗い時(露出不足)はSSを遅くする
  • SSが早いと被写体を止めれる(が光量不足になりがち)
  • SSが遅いと被写体の動きを記録できる(が光量が多くなり露出過多に注意)
  • こんな感じです。少しでも理解してくれたら嬉しいです。