皆さん鏡は好きですか?やはり、街を歩いていて何気無くお店のショーケースに写った自分の姿を見てしまう人も多いかと思います。

昔から女子はみんな「テクマクマヤコンテクマクマヤコン世界で一番の美人になーれっ!」って唱えてますよね。他力本願、いや他鏡本願も良いところです。

やはり、女性も男性も日々の努力で美は決まるのではないでしょうか。僕も鏡にお願いしてイケメンになれるなら、毎朝毎晩お願いします。

なんか世代がバレてしまったでしょうか(笑)

さて、一体どんな前フリだよとか思ったと思いますが、毎回ここの前フリを考えるのが正直大変だったりするんですよね。なので、前フリがなかった時は「あ。今日は思いつかなかったんだな」って思って下さい。

今日なんですが、コロナで外出自粛中とはいえ本来なら桜のライトアップで賑わう季節じゃないですか?僕のお気に入りのスポットは長野県伊那市の高遠城址公園の桜のライトアップなんですが、高遠城址公園と言えば小さい池の前で撮影する構図です。池に景色がリフレクション(反射)した景色は感動すら覚えます。

本日は、桜に限らず リフレクションの綺麗な撮影方法について 書きたいと思います。

で、なぜこの記事に至ったかと言うと、昨年の高遠城址公園での出来事を思い出したのです。僕が池の前で感動しながら撮影していたら、隣に外国の方が来てライブビューで撮影していた僕の液晶を見ながら「どうやって撮ったらいい?教えて。」って流暢な日本語で話掛けられました。

そんな出来事があり今回に至りました。

目次

リフレクションについて

高遠城址公園

簡単に言うと、風景が反射して逆さに写り込む事をリフレクションと言います。通称、リフとかリフレって言いますね。僕はリフって言ってます。

現実の風景が逆さまになって水面に写る様は、非常に綺麗で幻想的ですよね。カメラマンの中にはリフレクリョンばかり撮影している方もいるくらいですから。

それだけ魅力的って事ですね。じゃあ、リフレクションはどこでも狙えるのかと言うとそういうわけでもありません。

リフレクションが狙える条件というのが実はあるんです。

リフレクションが狙える条件

アンニュイ

水辺はリフレクションの宝庫

代表的なのが水辺ですね。池や湖、雨上がりに出来た水溜まりなどはリフレクリョンが狙えます。水面の面積が多い方がダイナミックなリフレクションを撮影できて面白いかもしれません。

水流が無い事が大事

上記では、水辺と書きましたが水辺ならどこでも撮影できるわけじゃありません。水辺は水辺でも、水流がない事が重要です。川や海、滝などは絶えず水の流れがあるのでリフレクションにはならないので注意して下さいね。

風の無い日を狙う

風があると水面が波打ってしまうので、綺麗なリフレクションの撮影が困難になります。できれば、風の弱い日、ベストは無風のタイミングを狙いましょう。

おすすめは早朝の風が穏やかな時間に優しい光を待って撮るのがいいと思います。早朝はブルーアワーと言って優しい光が差し込んで幻想的な景色を見せてくれます。風景撮影をする上で欠かせない時間帯です。

リフレクションを撮影するポイント

偏光フィルター(PLフィルター)

偏光フィルターは光の反射を除去して色を鮮やかに写す道具です。非常に便利な反面、リフレクションの撮影時に装着しておくとリフレクションに必要な光をカットしてしまうので必ず外して撮影しましょう。

カメラポジションや角度

カメラのポジションにはローポジション・アイレベル・ハイポジションの三種類ありますが、リフレクションを撮影するには基本的にローポジション撮影が適しています。

もちろん、構図や被写体と自分との位置関係にもよりますけどね。最適な高さをリフレクションポイント(水溜まり・池・湖など)の前で屈伸運動などをしてカメラの高さを変えてみてベストなポジションを見付けてみましょう。

ピントの合わせ位置

雨上がりの水たまりを撮影する際に注意してほしいのがピントの合わせ方です。水たまりに写った景色を撮影するので、水たまり自体にピントを合わせるとリフレクションした景色がピンぼけしてしまう可能性があります。この場合は、しっかりとリフレクションした景色にピントを合わせましょう。

リフレクションポイントの例

先程からも何回か紹介していますが、じゃあリフレクションが狙えるポイントってどこなの?って話になります。基本的には水辺が多いですが、例外もあるので紹介したいと思います。

雲場池

池は比較的リフレクションがしやすい場所になります。周りに障害物などがあって水面が波打たないような池はチャンス大です。長野県で言えば、御射鹿池雲場池 などが有名ですね。

中綱湖

湖は池に比べて水面が広いので広範囲なリフレクションの撮影が出来ます。ですが、水面の面積が広いので風の影響を受けやすくタイミングが非常に重要になります。現地に着いたら根気強く撮影のタイミングを待ちましょう。

田んぼ

安養寺の桜

初春の田植え前の水が張られた田んぼはリフレクションが綺麗に写り込むのでおすすめです。棚田などは人気のスポットなので早朝時には多くのカメラマンが訪れます。

水たまり

リフレクション

雨上がりにできる水たまりもリフレクションポイントとして活用出来ます。

雨上がりは下を向いて歩くと綺麗なリフレクションに出会えるかもしれませんよ。

床や石畳など

リフレクション

番外編として、ピカピカに光っている床や雨で濡れた石畳でもリフレクションが期待できるので、頭の片隅にでも置いておいて、条件が揃った日の撮影時に活かしてほしいです。

また一味違った表現ができるかと思います。

リフレクション写真の現像

レタッチ
リフが目立つようにレタッチ

リフレクションを撮影した後は必ず現像ソフトで現像しましょう。と言うのは、リフレクションは光の反射による恩恵というのはお分かりいただけたと思います。光の反射ってカメラで撮影すると意外と白っぽく写る事があります。なので光の反射による白っぽい感じを除去してあげる事でリフレクションした景色が綺麗な仕上がりになります。

段階フィルター推奨

僕の使用している現像ソフトの Lightroom には、段階フィルターというツールがあります。

写真全体を自分の表現したいようにレタッチしたあとに、段階フィルターを使用してリフレクション部分を選択します。段階フィルターは選択した部分だけレタッチ出来るので今回のような部分的なレタッチには非常に便利です。

リフレクションの撮影方法まとめ

リフレクションを撮影するには、水辺で無風の日。よくを言えば朝方がベストかと思います。また、アングルやピントの合わせ方も重要になってくるので慣れるまでたくさん練習と実践を重ねて、リフレクション撮影を自分の中での表現方法の一つになるようにしましょう!

リフレクションは普段の生活でなかなか意識して見る事もないので、撮影できた時はテンション上がりますよ!