春の訪れとともに日差しの強さも増してきました。これからの季節は日焼け対策をしっかりして写真撮影に行きたいものですね。あ、不要不急の外出は控えるべきでした。

季節関係なく太陽が元気だと嫌なのがフロントガラスへの写り込みでしょうか。運転しているとあれが結構気になるんですよね。そんな時の対策として、僕は偏光レンズの付いたサングラスを掛けるようにしています。このサングラスを掛けるとフロントガラスへの写り込みをカット出来るだけでなく、運転中のストレスも20%ほどカットできるらしいですよ。そこで今日は、おすすめの偏光サングラスを5個紹介したいと思い・・・じゃない。

そう。僕が言いたいのは、偏光機能の付いたフィルターを装着すると光の写り込みによる色褪せや、水面の光の反射を除去する事ができるんです。

そこで今日は、偏光フィルター(PLフィルター)の特徴と使用方法 を解説したいと思います!

目次

偏光フィルターについて

偏光フィルター

偏光フィルターの主な役割としては、不要な光の反射を除去する事にあります。ざっくり言いましたが、これがどういう事かと言うと、不要な光の反射を除去する事で、例えば空の青や木の緑が鮮やかな色になります。光が反射していると白っぽくなって色がくすんで見えてしまいます。なので風景写真を撮影する人にとっては必要不可欠なアイテムになります。

光の反射を除去すると言うことは、水面の光の反射もカットできるので水の中の様子を撮影する事が出来ます。

偏光フィルター
比較画像がないのですが偏光フィルターを使用すると反射が除去されます

偏光フィルターの使用方法

前面部を回転させる

偏光フィルターは2重構造になっていて、レンズに装着する部分とは別に前面の偏光部分がクルクル回転する仕様になっています。この全面の回転する部分を回しながら液晶モニターやファインダーを見て偏光の効果を調整します。

逆光では効果がない

偏光効果が最も大きいのが太陽に対して90度の方向と言われています。何がなんだか訳分かりませんよね。正直な所、そんなに厳密に考えなくても大丈夫で、一番重要なのは 逆光時は意味がない って事を覚えておけばいいかと思います。

偏光フィルターの活用シーン

偏光フィルター

じゃあどんな時に使えばいいのかって話になりますよね。ここでは代表的な例を紹介したいと思います。

水面の反射を除去する

このシーンでの活用が一番偏光フィルターの効果を実感できると思います。晴れた日に川や海など水にまつわるものを撮影すると水面って白っぽくなりませんか?これは光の反射で水面が白くなって見えます。ここに偏光フィルターを装着して偏光フィルターの前面部をクルクル回すと水面の白っぽさがなくなって本来の川の水面が表現出来るようになります。

その効果は一目瞭然で非常に効果の効き具合がわかるシーンだと思います。

風景写真で青空や木の緑を鮮やかにする

風景写真に於いても光の反射というのは大きな影響を及ぼします。空気中には埃やチリが多く俟っていて、これが空の色をかすんで見えさせる原因になります。その際にも偏光フィルターは有効で、使用方法は先程と一緒でファインダーや液晶モニターを見ながら効果を確認して下さい。空気中の光の反射を抑えることができて鮮やかな色を表現する事が出来ます。

ガラスへの写り込みを抑える

ショーケース

よく街ブラしていて、店舗のショーケースを見たいけど光の反射で良く見えないなんて経験した事ありませんか?このようなガラスへの写り込みも偏光フィルターを使用すると反射を除去する事が可能です。わざわざウィンドウショッピングの為に偏光フィルターを使う人はいないでしょうけど、このようなシーンでも有効だと覚えておけばいつか役に立つ日がくるかもしれませんね。

偏光フィルター使用の注意点

ケースバイケースで使わない方がいい場合も

リフレクションを活かしたい撮影シーンなのに偏光フィルターを使用すると光の反射を除去してしまい、リフレクションが撮影できなくなります。リフレクションの撮影時には必ず偏光フィルターは外すようにしましょう。

空の青さはレタッチでなんとかなる

空の色を鮮やかにしたいから偏光フィルターを使用しました!これ、間違いではないんですが偏光フィルターを使用すると 偏光ムラ という現象が起こる事があります。この現象は、空の青がグラデーションが掛かったような写りになってしまう事をいいます。

フィルム写真と違い、デジタル写真なら後で現像ソフトでレタッチをすれば青空の色も鮮やかに仕上げる事が出来るので無理に使用しなくてもいいと思います。

偏光フィルターの価格

偏光フィルターの価格もNDフィルターと同様でピンキリなので、選び方に迷います。間違いないのは日本製の偏光フィルターです。HAKUBAやMARUMIの偏光フィルターは偏光機能だけでなく、薄型で撥水、低反射などの機能を備わっているので安心して使用する事が出来ます。ただし値段もそれなりです。

フィルターにそんなお金出せないよ!って方も安心して下さい。偏光フィルターは安価なものでもそれなりの効果を発揮してくれるので、安価なものだからダメなんて事はありません。僕も安い偏光フィルターを使用していますが、効果はそれなりに実感出来ます。ただ、薄型ではないので焦点距離24mmで使用するとケラレが発生するので買い替えを検討中です。

偏光フィルター(PLフィルター)まとめ

僕個人の感想としては、無理して使用する必要のないものかなとも思います。というのも、ある程度の反射ならレタッチでなんとかなってしまうからです。

レタッチでなんとかなってしまうなら、撮影の準備の工数は出来るだけ減らしたいと思うからです。

ただし、初心者の方は安い物でいいので一つ購入してみてその効果を体験した方が、写真の奥深さに触れられると思うので偏光フィルターの購入を検討してみてはいかがでしょうか!