夏の日本

皆さん風景写真はどんな写真が好きですか?唐突にそんな質問をしてみましたが、僕個人は手前から奥の方までピントのあった写真が好みです。解像感ある写真が好きなんです。

なので、僕自身も風景写真はボカしたりせず絞りを絞ってシャープな写りになるように気をつけています。

今日はなんの話かと言うと、皆さんパンフォーカスって言葉知ってますか?カメラを何年もやっている方たちなら当然ご存知ですよね?ビギナー向けの記事になるかと思いますが一読していただけた泣いて喜びます。

では、写真用語のパンフォーカスについて 解説していこうと思います!

▼ この記事で分かる事
  • パンフォーカスについて
  • パンフォーカスの撮影方法
  • パンフォーカス撮影時の注意点
  • 過焦点距離について

目次

パンフォーカスについて

マジックアワー

パンフォーカスとはなにかって事なんですが、先に答えを言ってしまうと、近くから遠くの物までピントが合っているように見せる撮影方法のことを言います。一眼カメラ特有のボケって撮影方法の逆の撮影方法ですね。

風景撮影なんかで、これと言った被写体が無い時はだいたいパンフォーカス撮影していると思います。逆に際立たせたいような被写体がある場合は被写体にピントを合わせたりしますよね?被写体にピントを合わせると背景がボケたりしますげ、これはパンフォーカスとは真逆の事をしています。

パンフォーカスによって非常に解像感(シャープ感)の強い写真になります。では、パンフォーカスの撮影方法を見ていきましょう!

パンフォーカスの撮影方法

撮影する男性

パンフォーカスは手前から奥までピントが合っているように見える撮影方法と言いましたが、なぜ ”合って見える” なんて曖昧な表現なのか分かりますか?

過去にも被写界深度の記事で触れた事があるので詳しくはそちらで確認してみてください。↓

一眼カメラで撮影!ボケと被写界深度の関係を理解しよう!

厳密に言うと、写真の中でピントが合っているのはごく僅かな一箇所でしかピントは合っていません。被写界深度が深ければ、そのピントが合っている一箇所の周りは “ピントが合っているように見える” という表現が正しいのです。

つまり、パンフォーカス撮影は被写界深度が深い撮影方法という事が言えます。って事はですよ?どう撮影すればいいかは、もう分かりつつありますよね?そうです。被写界深度を深くするためにも絞り(F値)を絞り(数字を大きく)ましょう!風景撮影に於いてはF10〜F16くらいまでが許容範囲かと思います。それ以上絞ると、回析現象という現象が生じて、逆に解像感が損なわれます。

パンフォーカス撮影時の注意点

ただ絞りを絞って撮影すればいいのかと言うと当然そんな事はありません。やはり撮影する際にはいくつかの注意点があるのでそれについても見ていきましょう!

焦点距離は短めの広角レンズを使用

焦点距離の長いレンズはボケ加減が強くなります。望遠レンズと広角レンズで同じ絞り値(F値)でもボケ加減が変わってくるので注意が必要です。パンフォーカスを狙うなら焦点距離の短い広角レンズがおすすめです。広角レンズと言ってもキットレンズの広角端でも十分なので安心してください。

センサーサイズは小さめが吉

パンフォーカス撮影をするならフルサイズ機よりもAPS-C機の方がいいです。フルサイズ機はセンサーサイズが大きい分ボケ味も強いです。なので、可能ならAPS-C機を選択しましょうお。この時、焦点距離はフルサイズ機換算(35mm換算)から1.5倍(Canonは1.6倍)になることを忘れずに。

三脚は必ず使用

風景写真での三脚使用はマストですが、なぜかと言うと、単純明快でせっかくのパンフォーカスなのに手ブレしてたらなんの意味もないじゃないですか。なので三脚を使用しましょうね。

過焦点距離について

パンフォーカス

過焦点距離?なんじゃそりゃ。って感じですよね。いちいちカメラ用語とか写真用語って難しいんですよね。パンフォーカスにする為には、この過焦点距離ってのを把握しておく必要があります。なので簡単に説明しようと思います。

まず、過焦点距離は絞りや焦点距離によって変わります。

過焦点距離とは、パンフォーカスになる範囲が最大限になる、カメラから一番近いピント合わせの位置のことを言います。

過焦点距離よりも近くにピントがあると遠くの物がボケてしまいます。逆に、過焦点距離よりも遠くにピントを合わせてしまうと近くの物がボケてしまいます。

この過焦点距離を導き出す計算式があるのですが数字に弱い僕は見て見ぬ振りしているので多分覚えなくていいと思います。

パンフォーカスについてまとめ

パンフォーカスにて解像感の写真を撮影する事は風景写真を撮る人にとっては必要不可欠な知識かと思います、ですが、パンフォーカスにばかり気を取られていてピントの芯がどこに来ているかを見失ってはいけません。あくまでピントの芯は主題に来るようにしましょう。