ISO感度

写真撮影を行う上で問題となるのがノイズ問題。ノイズの多い写真は画質が悪いと判断されてしまいます。皆さんノイズと聞くと真っ先に思い浮かべるのがISO感度だと思うのですが、実は ISO感度 の数値ってあくまで基準でしかないのです。

どういう事かというと、ノイズの乗り方は同じISO感度でも機種によって違うんです。なので、「ISO感度がこれくらいならノイズの乗り方はこれくらいだろう」みたいな考え方は少し間違った解釈なので気をつけてくださいね。

今日は、ISO感度についての深堀り解説 をしていこうと思います。ISO感度とノイズの関係を把握する事で画質の良い写真が撮影できる事につながるのでぜひ覚えておきましょうね!

▼ この記事で分かる事
  • ISO感度について
  • ISO感度とノイズについて

ISO感度について

ISO感度に関しては過去に記事にしております。

カメラ教室。ISO感度について分かりやすく解説します!

ISO感度は簡単に言うと、カメラ側の光に対する感度を表しています。ISO感度値が高いほど高感度になって光に対して敏感になります。ってことは、夜間の光量が少ないシーンでもSS(シャッター速度)を稼いで撮影する事ができます。

ISO感度に関して勘違いしがちなのが、ISO感度を上げる事で 光量が増える と思っている方がいますがISO感度を上げたところで物理的な光量が増えるわけではありません

ISO感度を上げる事で、光に対する電気信号を増幅する事ができて、僅かな光量でも電気信号の増幅によって光に対するデジタル処理の感度が高くなるので、明るく写せるといった事が可能なわけですね。ここはもしかしたらテストに出るかもしれません。うん。

暗所部での撮影時にISO感度を上げるのは光に対するデジタル処理の感度を高くして写真を明るくするといった狙いがあるんですね。カメラ経験がある程度ある方なら理解していることかもしれません。

ISO感度の種類

さて、そんなISO感度ですが、実は種類があります。カメラのスペック表のISOの項目を見ると、常用ISO拡張ISO といった項目があるかと思います。これについて皆さん説明できますか?

常用ISO

常用ISOとは、メーカーが定める高品質な画質が保てる感度の事をいいます。なので、この常用ISOはメーカーや機種によって変わってきます。

共通して言えるのは、カメラの技術も日々進化しているので最新機種や上位機種の方がこの常用ISOの範囲は広いです。常用ISOの範囲が広いと暗所部でISO感度を上げても高品質な画質が保てるので有利ですね。

僕が使用しているキャノンのEOS 6D は常用ISOが 100〜25600 となっています。この場合だと、ISO感度25600までなら高品質な画質が保てるという事ですね。

ですが、正直な事を言えばISO感度25600はノイズ乗りが凄いので使えたもんじゃありません。SS(シャッター速度)にもよりますが、ISO感度25600で1/60秒くらいでもノイズの目立つ写真になりますね。

なので、常用ISOとは言いますがメーカー側の意見はあくまで参考程度に考えた方がいいです。

拡張ISO

拡張ISOは、文字通り常用ISOを拡張したISO感度になります。ISO感度を拡張すると上記で示した、メーカーが定める高品質な画質が保てる感度の範囲外となるので、画質が荒くなってしまう恐れがあります。なので拡張ISOを使用する際は、その仕上がりを良く確認する事を強くおすすめします。

使用するとしたら、暗所部の三脚禁止区域で常用ISO感度ではSS(シャッター速度)を稼げないといったシーンではないでしょうか。

ちなみに、僕の愛機 EOS 6D の拡張ISOは 50〜102400 になります。

▽ ISO感度の種類まとめ
  • 常用ISO:メーカーが定める高品質な画質が保てる感度範囲
  • 拡張ISO:常用ISO感度範囲内での撮影が困難な時に使用するISO感度範囲。画質の劣化などデメリットがある。

ISO感度とノイズの関係

ノイズ除去

では、ISO感度とノイズの関係についてみていきましょう。基本的には、ISO感度を上げるとノイズの量は増えます。この関係は比例しています。ノイズの量が増えるという事は画質が劣化しているという事なのであまり良しとは言えない事ですね。

かと言って、基準感度(基準感度に関しては後ほど説明します)よりも低く設定しても白飛びや黒つぶれなどが起こる可能性があるので注意が必要です。

ISO感度を上げて撮影する事の意味とは

先程も言いましたが、ISO感度をあげるとノイズ量は増えます。この関係は比例しています。じゃあ、ISO感度は低い方がいいというのは結論を急ぎすぎです。ISO感度をあげて撮影する事にもメリットは当然あります。

メリット
  • 暗所部での撮影が可能になる。
  • SS(シャッター速度)を稼げるので、手ぶれや被写体ブレの防止になる。
デメリット
  • ISO感度を上げれば上げるほどノイズ量が増える。つまり画質の劣化につながる。

メリットに関しては、暗所部での撮影が可能になります。光に対する電気信号が増幅する事は冒頭でお伝えしました。それに、SS(シャッター速度)を稼げるので、手ぶれや被写体ブレの防止にもなります。この両方に共通して言えるのが、SS(シャッター速度)を早く出来る(つまり、シャッター速度を稼げる)事につながります。

ISO感度を上げるという事は、暗所部では光に対するカメラのデジタル処理の感度が高くなるので、必然とSS(シャッター速度)が早くなります。SS(シャッター速度)が早くなるという事は手持ち撮影が可能になると言うことですね。

ここで疑問に思う事がありませんか?はい、そうですね。「ISO感度ってどう設定したらいいの?」って疑問。そうですよね。上げれば画質の劣化につながるし、下げても場合によっては画質が落ちるわけですからね。ここで考えてほしいのが 基準感度 になります。

ISO感度の設定値を決める

OK
登場人物A

ISO感度は上げれば上げるほどノイズの多い画像になりやすいんだ。

登場人物B

じゃあ、手ブレしないSS(シャッター速度)を稼げるギリギリのISO設定にした方がいいのね。でもそんなの難しくない?ISO設定に迷ってシャッターチャンス逃しそう・・・

登場人物A

ISO設定に迷ったらとりあえず基準感度にすればいいよ。この辺は経験になるけど、ノイズに関しては基準感度値が一番ノイズのりが少ないからね。

登場人物B

基準感度?もっと具体的に教えてくれない?

基準感度を含め、どんな時にISO感度の設定を変更するべきなのか解説していきます。まずは、基準感度について説明しますね。

基準感度とは?

基準感度とは、画質が最も良く撮影できるISO感度 の事を言います。だいたいどのメーカーさんでも常用ISOの一番低い数値が基準感度になるので、ISO100〜200が基準感度値になります。

ISO感度の設定値

基本的には、ノイズ乗りの一番少ないISO感度にするのがベストです。つまり基準感度値がISO感度のベスト設定です。ただし、基準感度値で全ての環境下で撮影できる訳ではありませんよね。基準感度値で撮影するには十分な光量が必要になります。例えば、晴天時の屋外などがそれにあたります。それ以外のシーンで手持ち撮影するにはISO感度を上げないとSS(シャッター速度)が遅くなって手ブレするなどのリスクがあります。

一見、採光の採れている屋内でも基準感度で撮影しようとするとSS(シャッター速度)が遅すぎて手ブレします。特殊な訓練を積んで手ブレしない手持ちスキルを体得しても、今度は被写体ブレします。子供の撮影なんかでは被写体ブレほぼ確です。

こんな時は迷わずISO感度を上げてください。ISO感度の設定値は手ブレしないSS(シャッター速度)が稼げる設定値にするといいと思います。手ブレしない設定値で撮影して被写体ブレする時は、更にISO感度を上げるか被写体に止まる努力をしてもらうかですね。普通に考えたら、前者の選択が正解です。

ISO感度の設定値に迷ったら

どんな機種でも、ISOオート という機能があります。この機能は、カメラがレンズから入ってくる光を測光して自動的に手ブレしないギリギリのSS(シャッター速度)になるように設定してくれる機能です。なので、自分でISO感度の設定に困ったら ISOオート にしてみてもいいかもしれません。

ISO感度の設定値に正解はない

ここまで読んだ方は薄々勘付いているかもしれませんが、ISO感度の設定値に正解はありません。基準感度値で撮影する事がベストチョイスかもしれませんが、少し環境が変わるだけでISO感度は変化します。そうなると設定は人それぞれだし、ノイズの考え方1つでも設定値は変わってきます。

1つ言えるのは、色々なシーンで撮影してみて、撮影機材の特徴を掴む事でその機材の基準感度値が分かるようになります。経験がものを言います。

ISO感度の設定についてまとめ

今日はISO感度について深堀りしてみました。文章にすると難しいいかもしれませんが、実際に撮影してみるとISO感度とノイズの関係性が良く分かると思います。

まずは、色々なシーンで撮影してみてISO感度とノイズの関係を経験してみてはいかがでしょうか。そうする事で  画質の良い写真 がどんな写真の事を言うのか分かるかもしれませんよ!