35mm換算

皆さん「35mm換算で◯◯mm」とか「フルサイズ換算で◯◯mm」とか聞いたことありませんか?カメラをやっている方はもちろん聞いたことがあるかと思います。むしろカメラをやっていないと聞かない言葉かもしれません。僕もカメラを始めた頃に「35mm換算で約53mm」とか先輩に良く言われていたんですが、まじで良く分からなくて頭が痛くなった記憶があります。

ただしカメラを趣味とするならこの35mm換算については避けて通れぬ道です。この35mm換算を理解しておかないとレンズやカメラを購入する時に困った事になるかもしれません。

なので今日は、カメラ用語の 35mm換算(フルサイズ換算)について 説明したいと思います!

もしかしたら、カメラを始めたばかりの人で僕と同じように悩んでいる方もいるかもしれません。なのでそんな方達にはぜひこの記事を読んで頂いて、35mm換算 と言う言葉の意味を理解してほしいと思います。

▼ この記事で分かる事
  • センサーサイズで画角が変化する
  • 35mm換算について
  • 35mm換算の35mmって

センサーのサイズで画角が変化する

画角
少し大袈裟に表すとこんな感じ

まずは以下の会話を見てみましょう。

登場人物A

この35mmの単焦点レンズ広く写っていいよね。

登場人物B

え?同じレンズ使っているけどそんなに広く写らないよ?

二人は同じ35mmの単焦点レンズを所有していますが、会話を聞くと写る画角に差があるみたいですね。なぜそんな事が起こるのでしょうか?答えは簡単です。それは・・・

使用しているカメラのセンサーサイズが違うからです。

ちなみにロジックなどすっ飛ばして凄く簡単に説明するとフルサイズセンサーとAPS-Cセンサーでは写る画角が変化します。APS-Cセンサーはフルサイズセンサーに比べて焦点距離×1.5倍(キャノンは1.6倍)の画角しか得られなくなる(画角は狭くなる)為、同じ焦点距離のレンズを装着しても画角に変化が出ます。この現象が、上記会話の男女に起きているのです。

男性は35mmの単焦点レンズをフルサイズセンサー搭載のカメラで撮影しているので撮影出来る画角は焦点距離35mmの画角になります。

一方の女性の方は、同じ35mmの単焦点レンズをAPS-Cセンサー搭載のカメラで撮影している為、撮影出来る画像の画角は 焦点距離35mm×1.5倍 になるので、焦点距離53mm分の画角しか得られないわけですね。

ここで勘違いしてほしくないのは、変化するのは画角であって焦点距離そのものは変化しません。

焦点距離

上の図を見てもらえば分かるかと思いますが、紫色がフルサイズセンサーで得られる画角を表しています。一方のAPS-Cセンサーの方はフルサイズセンサーに比べて得られる画角が狭くなっているのが分かりますよね。

このように物理的な焦点距離は変化しなくてもセンサーサイズが変わる事によって画角に変化が生じるわけです。

35mm換算について

35mm換算

この記事の本題はここになりますが、上記のセンサーサイズで得られる画角が変化するという事は理解できましたか?これが理解できてないと先に進めません。なので皆さんが理解したと仮定して先に進みます。

もう一度、先程の会話を思い返してみましょう。

登場人物A

この35mmの単焦点レンズ広く写っていいよね。

登場人物B

え?同じレンズ使っているけどそんなに広く写らないよ?

このフルサイズを使っている男性はフルサイズセンサー基準で話をして、APS-Cセンサーを使用している女性はAPS-Cセンサー基準で話をしています。なので上記会話のように同じレンズを使用しているのにギャップが生じます。これ訳わからないと思いませんか。

これだと会話にならないし、もの凄くややこしいから焦点距離に関しては「35mmフルサイズセンサーで使用した時に得られる画角で統一しようよ」ってなりました。それが俗に言う、35mm換算(フルサイズ換算)の乱です。

35mmで統一されればややこしくならない

つまり35mm換算で画角の認識が統一されれば先程の会話も、

登場人物A

この35mmの単焦点レンズって広く写っていいよね

登場人物B

(あ、35mm換算で話をしているんだな)APS-C機だと53mmの画角になるから標準レンズとして使えるわ。

と会話がスムーズになります。今回はフルサイズセンサーとAPS-Cセンサーでの話をしましたが、実際のところセンサーは様々な種類があるので、みんながみんなそれぞれのセンサーサイズでの焦点距離で話をするとワケワカメですからね。なので35mm換算は非常に重要なんです。ちなみにマイクロフォーサーズセンサーは35mm換算で 焦点距離×2倍分 の画角になります。

この35mm換算の知識がないとレンズ購入の際も、

例えば店員さんに「カメラ始めたら50mmの単焦点レンズは必ず持っておくべき1本ですよ!」なんて進められて購入した50mmの単焦点レンズをAPS-C機に装着するともちろん85mmの画角になってしまいます。

店員さん的には「35mm換算の知識」はカメラをやる上で常識的な知識なので当然のように35mm換算の焦点距離で話をしてきますが、購入者側に35mm換算の知識がなければ「あれ?あの店員!!キーッ!」って成りかねません。ぴえんです。

これが冒頭で言った、「困った事」ですね。

35mm換算の35mmって?

ここからは余談になりますが、この「35mm換算」の35mmとはなんの事を言っているかご存知ですか?フルサイズセンサーの大きさは横×縦が、約36.0mm×24.0mmになるので微妙に違いますよね?知っておいて損もなければ得もないような話なので興味がなければすっ飛ばしてください。

35mmフルサイズとは

よくフルサイズセンサーの事を35mmフルサイズとか言いますが、なんで35mmなの?って疑問を持った方も中にはいるかと思います。実は、デジタルカメラのフルサイズセンサーって言うのはデジタルカメラの前身であるフィルムカメラに由来している物なんです。

この令和の時代に聞くのもあれなんですが、フィルムって見たことありますか?今時の子は見たこともないかもしれませんね。フィルムには上下に小さな四角と中央部に大きな四角がありますよね?小さい四角はパーフォレーションって言うんですが、この上下のパーフォレーションの距離が35mmなんです。ちなみに中央部の大きな四角のサイズは36.0mm×24.0mmになります。これを35mm判フィルムって言います。

35mm判フィルム

勘のいい人は気付き始めましたかね?フィルムの写真が写る部分は大きな四角(36mm×24mm)の部分ですが、これってデジタルカメラのフルサイズセンサーと同じサイズですよね。そうです、って事はですよ?現代で主流になっているフルサイズセンサーはフィルムカメラと同じ規格になっているので35mmフルサイズって言い方をするようになりました。

35mm換算のまとめ

35mm換算の意味と重要性はお分かりいただけたでしょうか?

慣れるまでは少し違和感があるかもしれませんが、35mm換算に関してはしっかりと理解しないと上記の会話のようにややこしい事になってしまうのでしっかりと理解しましょうね!