写真は少しは上達したかな?
始めた頃に比べたら自分的にはいい写真が撮影出来るようになったけど・・・
けど・・・?
なんかデータをPCに取り込んでみると、ブレてるようなピントが合っていないような写真があるのはなんでかしら?
撮影者である以上追い求め続けるテーマが高画質な写真の撮影ですよね。高画質の定義はひとそれぞれ様々ですが、やはりピントがしっかり合っているとかブレがない写真って言うのは最低限満たすべき事項かと思います。
今回ボクが触れたいテーマは、ブレ についてです。
この撮影の大敵でありながら必ず付いて回るブレですが、皆さんはこのブレについて考えた事がありますか?もちろん高画質を追い求めている皆さんならブレの原因については追求している事でしょう。
今回はそこに便乗する形で、撮影に於けるブレの原因と対策 と題してお送りしようと思うのでお付き合い下さい。内容としては、最近カメラを始めた方やこれからカメラを始める方向けの記事になっています。
- ブレの種類
- ブレの原因と対策
目次
写真撮影に於けるブレの種類
ブレの種類は、主に2種類あるんだ。この2種類は常に頭の中に入れといて撮影したいところだね。
撮影に於いてブレは大敵にも関わらず必ず付いて回るものです。そんなブレによって画質が著しく低下してはせっかくの楽しい撮影や絶景が台無しになってしまいます。
そんなブレですが、写真撮影に於いてのブレは大きく分けて2種類あるのはご存知でしょうか。1つは「手ブレ」、もう一つは「被写体ブレ」になります。
手ブレ
手ブレはカメラを構える際にしっかりとカメラが固定されていない為、手持ち撮影の際カメラがブレて写真がブレる事を言います。手ブレと言うからには手持ち撮影での事を主に指すわけですが、手ブレは三脚を使用した際にも起きます。その辺の具体的な事は後ほど紹介したいと思います。
被写体ブレ
被写体ブレは、その名の通り被写体が動いてしまう事で発生するブレになります。具体的にはシャッター幕が開いて閉じるまでに被写体が動いてしまう事で発生するわけです。被写体ブレを改善するには設定もありますが、場合によっては被写体の協力も必要なのでケースバイケースで考えてみましょうね。
ブレの原因と対策
先程も少し触れてしまいましたが、手ブレと被写体ブレが起きる原因と対策に関して解説したいと思います。ブレに対してはしっかりと対策を取る事でブレを防止し、高画質な画像の撮影を目指しましょうね!
手ブレが起きる原因
まずは手ブレが起きる原因をしっかりと考えてみよう!
まず手ブレが起きる根本的な原因の1つとしてカメラの固定が甘い事が挙げられます。
皆さんは手持ち撮影する上でのカメラの構え方はご存知ですか?左手はレンズをしっかりと支えて、右手でカメラをホールドする・・・この時、両脇はある程度締めた方がいいです。この構え方の基本をしっかりと行ってみるだけでも結構な違いが出ます。
これまで適当に撮影していた人からしてみると、最初は窮屈な撮り方ですが慣れてしまえばなんてことないのでぜひ実践してみて下さい。
良い構図を作っても構え方がいい加減なせいで写真がブレてしまったら元も子もないからね。
次に、手ブレが起こる原因として考えられるのがシャッター速度が遅い事が挙げられます。シャッター速度が遅いと撮影者が動いてしまう時間があるため手ブレしやすくなってしまいます。
手ブレ手ブレと言っているので、手持ちでの撮影時に発生するかと思いがちですが、実は三脚使用時にも手ブレ(?)は発生します。
例えば、堅牢性の欠ける三脚を使用すると風などの多少の揺れを拾ってしまい写真がブレてしまいます。
三脚使用時の手ブレとしてもう一点挙げられるのが、撮影の際にシャッターボタンを強く押しすぎると、押した振動で写真がブレてしまいます。
撮影後にブレが発覚するとかなりのショックです。
もっと辛いのが、現場ではブレに気付けず自宅に帰ってPCなどの大きな画面で見た時にブレに気付く事ですね。もう絶句です。そして後悔と自分への不甲斐なさで1時間くらい放心状態になります。そんな事にならないようにしっかりと対策はとって撮影しましょうね。対策に関しては後ほど紹介します。
- カメラの構え方が適当
- シャッター速度が遅い
- 堅牢性の低い三脚を使っている
- シャッターボタンを押す力が強い
手ブレの原因への対策
では、原因をふまえた上での対策を考えていこう!
では、先程紹介した主な手ブレの原因に対しての対策を考えてみましょう。そんなに難しい事ではないのでぜひ次の撮影から意識して撮影してみて下さい。
カメラの構え方が適当
これに関しては先程も少し触れましたが、まず右手でカメラをしっかりとホールドしましょう。強く握りすぎずにあくまで自然体で握るのがポイントです。そして、左手はレンズの下部分を支えるような形で添えます。
この時、レンズを強く握ってしまうのは良くないので注意しましょう。
右手左手の位置が定まったら最後に両脇を少し締めましょう。どうです?なんか敏腕のカメラマンみたいじゃないですか?見た目にも非常にかっこいいので、ご自身の構え方を見直してみてくださいね。
シャッター速度が遅い
この対策に関しては単純明快で、設定でシャッター速度を速くしてあげましょう。ここで皆さん疑問に思うのが「どれくらい速くすればいいの?」って事。
色々と環境にもよりますが、手ブレしないシャッター速度の基準は「1/焦点距離」と言われています。
今カメラに付いているレンズの焦点距離が50mmの単焦点なら 1/50秒 です。24-105mmとかのズームレンズでも同じ事が言えます。構図を決めて撮影する時に焦点距離がどれくらいか見れば、シャッター速度は自然と決まります。1/焦点距離 は撮影の基本となるのでぜひ覚えておいてくださいね。
堅牢性の低い三脚を使っている
三脚には、それぞれ耐荷重などのその三脚の性能を示した数字 があります。三脚の性能がご自身の撮影スタイルに合っているか見直してみて下さい。
例えば、一眼レフカメラに望遠レンズなどを装着して撮影するのに、トラベル三脚を使用しているとか。この例で言うとトラベル三脚は旅行などで持っていきやすくなるように設計されているので、ガチレベルの撮影や重量物を乗せるには不向きです。一眼レフカメラと望遠レンズだと最低でも2kgはありますからね。
しっかりと自信の撮影スタイルと三脚の性能を照らし合わせて選ぶといいかと思います。
シャッターボタンを押す力が強い
この原因に関しても、対策は単純ですね。
強く押さない・・・です。ですが、これだけじゃ対策としては不十分です。やはりリスクヘッジはしっかりと行いましょう。
って事で、三脚使用時にはレリーズの使用をおすすめします。シャッターボタンを直接押すのはカメラに触れるのでブレる可能性があります。レリーズはカメラのレリーズ端子にコネクターを差し込んで間接的にシャッター操作を行う物になります。これを使用する事によって直接カメラにふれる事がないのでブレ対策としてはベストだと思います。
レリーズ以外では、最近のカメラはWiFiでスマホアプリと連動しているのでスマホからシャッター操作するのもいいかと思います。
ただし、電波を飛ばして操作するのでもしかしたらコンマ何秒か誤差が生じるかもしれませんね。
被写体ブレが起きる原因
手ブレの次は被写体ブレの原因だね。被写体ブレは撮影者の問題というよりは被写体や環境によるところが大きいんだ。それでも撮影者側に出来る事がないかしっかりと考える事も大切だよ。
次に被写体ブレが起きる原因を考えてみたいと思います。被写体ブレは撮影者側に原因・・・もありますが、被写体側や撮影環境によっても起こり得る事なのでしっかりと考えて、対処していきましょう。
まず被写体がブレる原因として考えられるのが、無理な撮影環境での撮影が考えられます。
例えば、モデルさんに無理なポージングでの撮影をお願いしてはいないでしょうか?モデルさんも当然ながら人間ですからポージングにも限界があります。僕ら撮影する側は、あくまで撮らせてもらっているという意識を常に持つ事が大切かと思います。
ポートレートにしても風景撮影にしてもやはり手ブレ同様にシャッター速度が非常に重要になります。基本は1/焦点距離ですが、風が強い日などではこの基本よりも速い速度での撮影が求められます。この辺は一度撮影してみてになりますが、あまりにも被写体ブレするようならシャッター速度を速くしてみましょう。
- 撮影環境が悪い
- シャッター速度が遅い
被写体ブレの原因への対策
先程の手ブレの対策に似たところもありますが、基本的にはシャッター速度で解決する事が多いから、シャッター速度は常にチェックしておこう!
僕自信、動体の被写体ブレというのはなかなか経験した事がありません。まず動体撮影やポートレート撮影をあまりしない事が1つ。風景撮影がメインですが、風景撮影を行う上での被写体ブレはだいたいがシャッター速度を速くする事で解決します。
このシャッター速度を速くすると言うのは、ポートレート撮影時にも応用できるので被写体ブレに関してはシャッター速度を速くして対応してみてください。
手ブレ(三脚使用)の作例
ここで僕が撮影した写真で三脚を使用した際にブレを起こした写真を1枚紹介したいと思います。
過去にも紹介したような気もしますが、この御射鹿池の写真は一見すると綺麗に撮影出来ているように思えますが、実はブレを起こしています。
原因は、三脚使用時にシャッターボタンを強く押してしまった事です。
広角レンズなら起きなかったかもしれませんが、この時使用していたレンズは70mm-200mmの望遠レンズでした。
望遠レンズ使用時は、ブレが顕著になるので注意が必要です。
こうならない為にも、レリーズは必ず使用しましょう。
一眼レフでのブレの原因のまとめ
最近のカメラは非常に高性能になっていて、ボディ無い手ブレ補正やレンズ無い手ブレ補正などの撮影者をアシストしてくれるような機能が数多く搭載されています。
ですがその機能に頼りすぎていては、カメラの上達はしないと僕は思っています。
持論ではありますが、撮影する事の基本をしっかりと勉強して、カメラに頼った撮影でなくしっかりと自分の知識を活かしての撮影を行うように意識してみてください。