皆さんこんにちは。写真センスは努力で補えると信じている僕です。

先日、写真上達の為に広角レンズのパースを理解しよう!という記事を生意気ながらも書かせていただきました。

写真上達の為に広角レンズのパースを理解しよう!

パースとはパースペクティブの略で意味合いは遠近法だとか遠近感と言う話はしたかと思います。で、パース、要は遠近感の対の意味となるのが 圧縮効果 って話もしたと思うんですよね。広角レンズの特性を理解するなら当然ながら望遠レンズの特性を理解する事で、やはり写真の表現の幅は広がります。

良く撮影シーンやSNSで圧縮効果って聞く機会があると思いますが、この圧縮効果ってどんな効果かご存知ですか?なんとなく分かるけど、詳しくは分からないやって方も多いかと思います。また、意味は知っているけどどう活用していいか分からないといった悩みもあるかと思います。

なので、今日は 望遠レンズの圧縮効果について 解説していこうと思います!

目次

写真に於ける圧縮効果について

線路

この圧縮効果とは、遠くの被写体が大きく写って近くに写っている被写体と重なってみえる為、遠近感が少なくなり圧縮(密集)したように見える効果 の事をいいます。

僕の言い回しが下手なのか、カメラ用語が難しいのかは分かりませんが言葉で伝えるって難しいですね。

圧縮効果は望遠レンズの特性の一つでもありますね。風景写真に於いてはこの圧縮効果を上手く活用する事で迫力のある写真が撮影できます。

とある風景を見て、「この迫力ある景色を写真に残そう」と思い広角レンズで撮影すると「あれ?」ってなりません?そんな時のレンズ選択は望遠レンズが正解かもしれませんよ。

圧縮効果と焦点距離は関係ない

パースは焦点距離が短い、つまり広角であればあるほどその効果は顕著でしたが、この圧縮効果に関しては焦点距離は関係ありません。

圧縮効果は、カメラと被写体との距離があればあるほどその効果は強くなります。焦点距離を変えるのではなく、カメラと被写体との距離を取る必要があるのです。ここが少しややこしいとこでもありますね。

圧縮効果強=被写体から離れる って事は望遠レンズが必要。なので、圧縮効果を得るには望遠レンズが必要になるのですね。

圧縮効果の間違った解釈

一般的な圧縮ってなにかを縮める様な事を意味しますよね。ですが、カメラ用語に於ける「圧縮効果」の圧縮は、 奥行きを圧縮する事を言います。

分かりますかね?風景を画角内に詰め込むイメージではないと言うことですね。あとで作例を交えて解説したいと思いますが、簡単に言うと前景と後景で考えた時に、前景と後景の奥行き感を圧縮する事を言います。なんかこれ以上言葉で伝えようとするとドツボにはまりそうなので止めときます。口下手でごめんさい。

望遠レンズを攻略するには圧縮効果を理解する

「望遠レンズってなんか難しいな」と思っている方は、望遠レンズ=遠くの物を切り取る と考えているかもしれません。それはざっくり言って間違ってないです。

間違っていないですが、その言葉の本質が理解出来てないと、望遠レンズ=難しいレンズ ってイメージになってしまうかもしれません。望遠レンズは、確かに遠くの景色を撮影する事に特化したレンズと言えます。ただ、風景写真に於ける望遠レンズ使用時は圧縮効果を理解して撮影する事が非常に重要になってきます。

例えばこれ。

圧縮効果

200mmで撮影しています。このトロッコ列車ですが近くに感じませんか?いや、近くに感じますよね。実際の所、僕が撮影している所からこのトロッコ列車までの距離って150mくらいです。でも、この写真を見る限りでは150mの奥行きは感じられませんよね。これが望遠レンズの恩恵の圧縮効果になります。

では次にこれ。

圧縮効果

これも200mmで撮りました。前景の菜の花と後景の建物の距離は実際離れていますが、この写真を見る限り、菜の花の後ろにすぐ建物がある感じに見えますよね。この写真も圧縮効果が効いていると言えます。

このように望遠レンズの特性により、奥行きが圧縮されて遠くの物と近くの物の距離感が近く見えます。これが圧縮効果です。

望遠レンズの圧縮効果のまとめ

広角レンズのパースもそうでしたが、望遠レンズの圧縮効果もその特性を理解して撮影する事で撮影の幅も表現の幅の広がると思います。

遠くの物を撮影したいから望遠レンズ。広く撮影したいから広角レンズ・・・ではなくて、そのシーンで自分が目に映る景色をどう表現したいかでレンズ選びをすると、いつもと違う作例の写真が撮影できるかもしれませんね。

レンズの特性を理解して撮影してみましょうね!