皆さんいきなりですが三脚持っていますか?

綺麗な写真を撮るなら高いカメラを買って、いいレンズを揃えて・・・ってそれ、間違ってますよ!

正直、安いカメラでも綺麗な写真は撮れます。綺麗な写真 の定義は人それぞれですが、僕が考えるにピントが合っていて、ブレていない写真の事を綺麗な写真と言うのではないでしょうか?

暗所での撮影は光量が少ないので、シャッター速度が遅くなり手ブレする事があります。現在では手ブレ補正を搭載したカメラやレンズも多くありますが、そんな物は高いし僕の安月給ではとてもじゃないけど気軽に購入出来るものでもありません。

ではどうするか・・・

皆さん三脚を買いましょう!

目次

撮影の際に三脚があると便利

三脚に乗ったカメラ

三脚が必要な理由

三脚が必要な理由としてまず挙げられるのがブレを防ぐ事です。

ブレに関しては2種類あり、被写体ブレ手ブレ の2つがあります。

被写体ブレに関しては被写体が動いて像がブレてしまっていることです。被写体ブレに関しては撮り手がいくら頑張ってもブレる時はブレます。

手ブレに関しては、シャッターが開いて閉じる間にカメラが動くことによって写真全体がブレる事です。カメラがしっかり固定されてないって事ですね。

これは撮り手の責任です。そもそも手ブレの原因はシャッター速度が稼げないことによります。「手ブレしない為に必要なシャッター速度って「1秒/焦点距離」が目安と言われています。焦点距離16mmなら1/16秒(あくまで目安)になります。ってことはですよ?三脚がない場合は1/16秒を手持ちで撮らないといけないわけです。みなさんにこれが出来ますか?特殊な訓練を受けている僕でも1/16の壁は結構高いです。(←謎)

シャッター速度を稼げる設定で撮れない、または撮りたくない理由

じゃあ、シャッター速度が稼げる設定で撮ればいいじゃん。絞り開放して、ISO感度上げればいいじゃん。って思った方もいるかと思いますが、風景写真って全体にピントがバチッと合った方が綺麗じゃないですか。絞りを開放にすればそれだけ被写界深度が浅くなりボケ感が生まれます。ボヤーっとした印象の写真になる危険があります。

僕は基本風景写真を撮る時は絞りF10前後で撮影する事が多いです。昼間なら問題ないかもしれませんが、風景が綺麗に撮れる時間がマジックアワー(日没直前後のこと)などの時間なので光量不足になりがちです。

次にISO感度を上げてシャッター速度を稼ぐについてですが、あまり上げすぎるとノイズ盛々な写真になります。ノイズへの考え方ですがノイズは基本少ないに越した事はありません。写真の黒部分にチカチカした物があると見栄えが悪いです。最近のカメラは高感度耐性が向上してはいますが、こちらもノイズ問題であまりオススメしません。風景ではISO1000くらいが上限かなーと勝手に思ってます。

三脚を使用する事で受けられる恩恵

ろうかく梅園

三脚を使用する事で得られる恩恵は沢山あります。代表的なものとしては、

  • ブレ防止
  • 低感度撮影が出来るのでノイズ乗りが少なくなる
  • 絞りこめるので被写界深度が深くなり写真全体にピントが合い、解像感がシャープな写真に仕上がる
  • この3つが挙げられると思います。現代の高画素機は非常にシャープで綺麗な写真が撮れますが、逆に言えば、些細なブレなども拾ってしまう為撮影するのに非常にシビアなカメラが多くなったと言えます。

    構図を練り込む事が出来て水平垂直がとれる

    人間の眼は非常に優秀です。僕らは普段生活している中で無意識で水平や垂直を意識しています。つまり、水平や垂直がとれていない写真に対しては非常に違和感を感じるのです。

    三脚を使用しないと撮れない風景や表現がある

    皆さんが一度は見たことがある星景写真の一つで星の軌跡を記録した写真がありますよね?あれは三脚を使用してバルブ撮影しないと撮れない写真です。そのほかにも滝の流れを糸のように流す写真も三脚を使用してスローシャッターで撮影しています。これらは手持ちでは撮れない写真にで、面白い表現方法でもありますよね。

    三脚はどんな物がいいのか

    雲台

    三脚を使用する事で写真のバリエーションが広がります。

    レンズ沼と言う言葉があるように、三脚にも三脚沼という言葉がある程種類が豊富で値段もピンキリです。また、材質だけでもアルミやカーボンなどがありこれによっても値段は変わってきます。

    一概にこれとは言えませんが、三脚を選ぶ際に重要視したいポイントをいくつかあげます。

    耐荷重・堅牢性・重さ・アイレベル(全伸長)

    この4点は必ず確認した方がいいです。

    • 耐荷重は三脚がどこまでの重さに耐えられるかを示しています。最近は小型で軽量なミラーレスカメラが主流になってきていますが、フルサイズ一眼レフになるとボディだけで1キロ近くあります。これに大三元レンズ24mm-70mm f2.8を装着するとそれだけで2キロくらいになります。中望遠から望遠域のレンズをつけたら軽く3キロは行くでしょう。つまり、耐荷重に関しては最低でも3〜5キロはみたほうがいいと思います。
    • 堅牢性ですが高価なカメラを乗せるものですからそりゃ頑丈な方がいいですよね。脚(パイプ)の太さが細すぎて多少の風でグラつくような三脚は避けたほうがいいです。脚が曲がってカメラが落ちてからでは遅いですから・・・。
    • 三脚の重さも考えた方がいいでしょう。三脚って結構荷物になります。そうでもなくても、撮影の荷物ってカメラボディにレンズ3本くらい、そこにアクセサリー類を含めるとそれなりの重量になるのに三脚まで重たかったらただの筋トレですよね。重さだけで言うとアルミ製よりもカーボンの方が軽いです。軽いが故にパイプ径も太く出来るので安心感はあります。ただ高いです・・・。
    • アイレベルは三脚を立ててカメラをセットした状態でファインダーが自分の目線に対してどの位置にくるかって事です。目線より低いと屈む事になり腰が痛くなったりと苦痛になります。

    またエレベーターを伸ばした状態でアイレベルが確保出来てもエレベーターの使用は不安定になるので出来ることなら避けたほうが賢明かと思います。ちなみに僕の使用している三脚はこちら↓

    アイレベル・耐荷重共に満足のいく商品です。堅牢性もアルミ製なのでそこそこといったところでしょうか。問題は重さですね。三脚だけで3Kg近いのでこれを持ち歩くのは軽い筋トレです(笑)

    風景写真には三脚が必要まとめ

    カメラのボディとレンズだけでも数十万なのにそれなりの三脚買うと更に数万円って・・・でも、買うだけの価値のあるものが三脚だと思います!