レンズフード

登場人物A

レンズフードは使用しているかな?

登場人物B

一応使ってはいるけど、これって意味あるの?見た目はかっこよくなるけど、機材がかさばって正直邪魔な事の方が多い気がするわ。

登場人物A

だからって外して撮影していると、せっかくの写真が駄目になる可能性があるんだ。逆を言えば、それだけレンズフードには重要な役割があるんだ。今日はレンズフードについて解説していこう。

皆さんこんにちは。

新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいる折に、デルタ株なんてものが流行しています。

なんでも、従来の新型コロナウイルス用のワクチンではデルタ株に対しては効果がないとか。インフルエンザのA型B型みたいなものなのでしょうか?

まだまだ、コロナウイルスに悩まされる日々が続きそうですね。

さて、今日は レンズフードについて 解説したいと思います。

▼この記事で分かる事
  • レンズフードとは
  • レンズフードの役割とは
  • レンズフードが不必要な時とは
  • レンズフードの種類と意味
  • レンズフードは純正品がマスト

目次

レンズフードとは

レンズフード

レンズフードとはレンズの先端に装着するプラスチックの事を言います。このレンズフード、実はただの飾りじゃないんです。ではレンズフードの役割について解説していこうと思います。

レンズフードの役割とは

登場人物A

レンズフードには2つの重要な役割があるんだ。レンズフードの役割をしっかりと理解しよう。

皆さんはレンズフードについてどこまでご存知ですか?

と言うのも、レンズフードって結構重要な意味があるんです。

よく街中でスナップ写真なんかを撮影している一眼ユーザーを見掛けるんですが、その中にレンズフードを逆さに付けたまま使用している方が見受けられます。

または、観光地でお父さんがお子さんの写真を撮影する際にも、レンズフードを逆さに付けたまま撮影している方も良く見ます。

これでは、レンズフードの意味が無くなってしまいます。

そもそもレンズフードには重要な2つの役割があります。重要な2つの役割とは、

▼レンズフードの重要な役割
  • フレアやゴーストの抑制
  • レンズの保護

この2つが主な役割となっています。ではそれぞれについて解説したいと思います。

フレアやゴーストの抑制

過去にフレアやゴーストについての記事を書いていますが、フレアやゴーストが発生する主な原因って「光」によるものがほとんどなんです。


フレアやゴーストとは!?フレアとゴーストの正体と対策とは?


フレアやゴーストの原因として、強い光があらゆる方向からレンズ内に入ってくるため、レンズ内で光が乱反射してしまいフレアやゴーストが発生してしまいます。

そこでレンズフードの出番です。

レンズフードは画角外(写真に写らない範囲)からの光をシャットアウトしてくれます。つまり余計な光をカットしてくれるって事です。

余計な光をカットしてくれると言うことは、光の乱反射が起こりづらくなるのでフレアやゴーストを抑制する事が出来るのです。

レンズの保護

カメラを始めた頃にやりがちなのが、壁などにカメラやレンズをぶつけてしまう事。または、ひょんな事でカメラを落としてしまう事。

特にレンズに関しては、レンズフードを装着しておく事でレンズを衝撃から保護してくれます。

例えば、カメラを落とした時にレンズから落下した場合、レンズフードを装着していないとレンズの前玉が破損する可能性があります。

まぁそりゃそうですよね。直でコンクリートなどの上に落下したら当たり前です。

しかしレンズフードを装着しておくと前玉が直接地面にぶつかる事を防げるので、運が良ければレンズの破損を防止出来るかもしれません。

「運が良ければ」と記載したのは、完璧に守れるわけではないからですね。

あくまで保険的な物で付けていれば助かる可能性が上がるって事です。

もちろん落下させない事が一番なんですけどね。

つまり、「レンズフード?あぁ、あれって見た目がカッコよくなるから付けるんだよね」

って言っている方は、しっかりと効果を理解してくださいね。


登場人物A

このようにレンズフードには重要な意味があるので装着しないで写真撮影する事なんて考えられない事なんだよ。

登場人物B

あんな簡易的な物が写真の出来を左右する事があるなんてみくびっていたわ。

登場人物A

ただし、そんなレンズフードでも不必要なシーンも実はあるんだよね。つぎにレンズフードが不必要なシーンについて説明したいと思います。

レンズフードが不必要な時とは

レンズフードが不必要な時

登場人物A

ある特定なシーンではレンズフードが必要なかったり、時には邪魔になったりしてしまう事もあるんだ。

「フレアやゴーストを抑制したり、レンズの保護をしてくれるならずっと装着しておけばいいんだよね?」

そんな風に思う方も多いかもしれませんが、レンズフードが必要の無いシチュエーションもあります。それは、室内での撮影やストロボを使用する時です。

繰り返しになりますが、レンズフードの役割はフレアとゴーストの抑制とレンズの保護になります。

この辺のレンズフードの役割に関してはご理解していただいたと思います。

で、フレアやゴーストの原因が強い光によるものというのも説明しました。

そうなんです。つまり強い光がなければレンズフードを使用する必要はないんです。強い光が無い環境と言えば、室内での撮影ですね。

室内での撮影では基本的にレンズフードは必要ありません。室内光くらいの光の強さならレンズ内のガラスのコーティングでフレアやゴーストは抑制する事が可能です。

もう一点、ストロボ使用時にもレンズフードは邪魔な存在になってしまいます。

特に内蔵ストロボに関してはストロボの付いている位置からの発光だと、レンズフードに光が当たって影が写り込んでしまいます。せっかくの写真が台無しになる可能性があります。


▼レンズフードが不必要なシーン
  • 強い光がない場所・・・室内など。
  • ストロボ使用時・・・レンズフードの影が写り込んでしまう為。

登場人物A

このように便利なレンズフードでも時と場合によっては不必要なシーンもあるからぜひ覚えておいてね。

レンズフードの種類と意味

レンズフード

先程から レンズフード と一括でお話していますが、レンズフードにも種類があります。

▼レンズフードの種類
  • 花型レンズフード
  • 筒型レンズフード

大体のレンズフードが上記のカテゴリーに該当します。その名称はレンズフードの形から取っていて、花型レンズフードはその名の通り花の形をしていて、筒型レンズフードは筒(丸形)の形をしています。

根本的なレンズフードの役割はどんな形をしていても、先術した2点に変わりありません。

フレアとゴーストの抑制とレンズの保護ですね。ではそれぞれでどのような違いがあるのでしょうか。

花型レンズフード

花型レンズフード

花型のレンズフードは標準ズームレンズや広角レンズで使用します。その形もそうですが、左右の羽でそれぞれ大きさが違います。

左右の羽の長さが違う理由は、センサーサイズが横長の為です。横に長い羽がくるとケラレが生じる可能性があるのでレンズフードを装着する際には気をつけて下さい。

ちなみに、広角レンズで筒型のレンズフードを使用すると確実にケラレが生じるので絶対にNGです。

筒型レンズフード

筒型レンズフード

一方の筒型のレンズフードは望遠レンズでの使用になります。望遠レンズは焦点距離が長いのでケラレの心配がない分、花型レンズフードのような工夫をしたレンズフードを使用する必要がありません。

また、余計な光をカットするという観点からすると花型レンズフードより筒型レンズフードの方が効果が高いといえます。

では各レンズフードの役割をまとめると、

  • 花型レンズフードは、ケラレの心配があるので広角〜標準域でのレンズに使用。
  • 筒型レンズフードは、望遠レンズで使用するのが常識。

登場人物A

レンズフードにも種類があるんだ。広角レンズでは花型のフードを使用しないとケラレが発生するから注意が必要だね。丸形レンズフードは望遠レンズでの使用が多いけど200mmくらいなら花型フードを使用するよね。ただ、広角レンズで使用する花型フードよりも長尺になっいるので機会があれば確認してみてね。

レンズフードは純正品がマスト

よくレンズフードを無くしたなんて聞くことがあります。

「レンズフードなんてどうやったら無くすんだろ?」

って思ったりもしますが、無くしたらすぐに購入して下さい。ただし購入する際に気をつけてほしいのが、絶対に純正品を購入 する事です。

なぜかというと、社外品って意外と噛み合わせの悪い物が多いんですよね。噛み合わせが悪く、若干斜めになってしまうと意外にその斜めのせいで余計な光がレンズ内に入ってしまう事があります。

そんなに高い物じゃないのでぜひ純正品を購入して下さいね。

レンズフードの役割まとめ

レンズフードの役割や種類などを解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

冒頭のレンズフードを逆さに付けたまま撮影している方はレンズフードの役割を理解していない方がほとんどで初心者感丸出しになってしまいます。

そして、レンズフードって正しく装着するとかさ張って邪魔って思うかもしれませんがその効果や役割っていうのは結構重要な物だったりするんです。

なので、「レンズフード無い方がカメラバッグに綺麗に収まるからいらない」とか「レンズフード付けない方がコンパクトになるから付けない」なんて思わずに、必ず付けたまま撮影しましょう。

少しの事が写真の出来を左右するかもしれません。

道具の役割と効果は必ず理解する事が大切ですね。