保管

6月に入りいよいよ梅雨入りですね。梅雨入りはいいんですけど連日暑すぎて、夏を前にして早くも夏バテ気味です。余談ですが、夏バテに効く食べ物は豚肉だそうです。豚肉はビタミンB1の宝庫なので夏バテ対策にもってこいって事らしいですよ。

さて、そんな梅雨に入ると心配なのが湿気ですね。なぜ心配かって?カメラ機材は湿気に弱いからです。そこで本格的な梅雨入りを前に機材のメンテナンスとして防湿グッズを紹介したいと思います!

今回、僕が紹介したいのは、HOKUTOの防湿庫 になります!

目次

防湿庫が必要な理由

登場人物A

カメラ機材に保管はちゃんとしてるかい?

登場人物B

え?保管って?インテリアにも使えるから部屋の棚に直置きしてるけど?

登場人物A

いやいやいや。それでカビとか生えたらどうするの?カビの業者修理は高いんだから、機材の保管は防湿庫やドライボックスで保管するべきだよ。

登場人物B

知らなかった。その防湿庫について詳しく教えて!

防湿庫が本当に必要かどうかは分かりません。「え?」って思った方もいるかと思います。なぜそんな事を言うのかと言うと、防湿庫は必ず必要な物ではないからです。防湿庫無しでカメラやレンズを保管している人は多くいますし、そんな人達みんながカメラやレンズが湿気によってカビが生えたとか聞いたことがあるかと言われると聞いたことありません。

そうなると防湿庫なんていらないじゃんって思われるのも無理はないかなと思います。

でも、どうせ購入するなら値段はピンキリとは言え、見た目もかっこいい防湿庫がいいじゃないですか?それに加え、カメラやレンズを数本とそれ以外にも機材を入れるならそれなりに容量のある防湿庫がいいと思います。もちろん安く済まそうと思えば方法はいくでもありますが、やはりある程度しっかりした防湿庫の方がカメラやレンズの保護としては安心できます。

防湿庫買うくらいなら、そのお金を足しにしてレンズ買うわ。って人も当然ながらいるでしょう。それはそれでいいと思います。

ですが、ちょっと待ってください。湿気によってカビが生えない確率って0%なんでしょうか?確実にカビの発生がないならいいと思いますが、1%でもカビの発生の可能性があるなら僕はリスクヘッジをしっかりとするべきだと思います。

  • カメラやレンズは湿気に弱い
  • カビが発生した機材は修理が高い
  • カビや汚れがつくとリセールの際に値が落ちる

僕が考える防湿庫が必要な理由は主にこれらがあげられます。とにかくリスクヘッジは重要です。リスクヘッジをする事で、安心して機材を使う事ができます。

カメラやレンズは湿気に弱い

結露

カメラやレンズは精密機械になります。しかもレンズには、傷防止や光の反射を抑えるためのコーティング膜があり、これがカビ発生の要因の1つでもあるんです。だからってコーティング膜を剥がすと写りに影響が出るので絶対やらないでくださいね。

レンズにカビが生えると、研磨する必要があります。これは業者依頼になってしまいカビ研磨の修理費は高額になります。また、研磨により光の屈折率も変化する可能性があり写りに影響が出てしますので、やはりカメラやレンズの管理はしっかり行うべきです。

カビが発生した時の修理費が高い

カビが発生した際は、強者なら自分でレンズ分解をしてカビの除去をしますが専門家じゃないので失敗して取り返しがつかなくなる可能性があります。ここは素直に業者にお願いしましょう。

下にキャノンのメンテナンスメニューの料金表を載せました。注目は [合計] の部分です。どの機種の修理も中古でレンズが購入出来るような値段になっていますね。

修理金額

やはりしっかりと保管をするべきですね。この料金表だけ見てもそう感じます。カビルンルンなんて言ってられませんよね。

カビや汚れがつくとリセールの際に値が落ちる

悩む

当たり前と言えば当たり前なんですが、カビが生えたレンズはいくら修理品であってもリセールの際に毛嫌いされる傾向にあります。多くの人は手持ちのレンズなどを財源として新しいレンズを購入するかと思います。となるとやはり売値は高い方がいいに決まっています。その辺も考えると保管環境はしっかりとしておくべきですね。

あと、カビの生えたレンズは場合によってはジャンク品扱いになるので注意したいですね。

では、保管保管って言うけれど保管する際に注意する点があります。ではその注意する点って何かをお話したいと思います。

カメラやレンズにとって最適な湿度

カメラやレンズの保管に最適な湿度ってご存知ですか?

答えは、40%〜50%と言われています。それより高い湿度だとカビ菌が活性化して生えやすくなってしまいます。逆にそれより低いと、乾燥状態になってしまい変色やゴムなどの劣化、コーティングも劣化するという悲惨な状態になります。こうなるとカビの有無に関わらず修理行きになるので湿度管理もしっかり行う必要があります。

カメラやレンズの正しい保管方法

では、先程の湿度を踏まえた上でカメラやレンズの正しい保管方法と防湿庫とドライボックスのそれぞれのメリットやデメリットについて解説しましょう!

防湿庫で保管する

防湿庫の最大のメリットは湿度管理が自動(自動管理でない物もある)という事です。湿度管理って以外と手間で忘れがちになってしまうんですが、多くの防湿庫は電源を入れるだけで防湿庫内の湿度を自動コントロールしてくれるので、簡単に適切な湿度管理が可能です。あと、外観がスタイリッシュでインテリアとしてもお洒落という事ですね。お洒落な部屋を作るのに一役かってくれそうです。また、カメラボディだけでなくレンズも本数収納出来る点も魅力です。

デメリットは、電源が必要なので持ち運び出来ない事ですね。可能なら、外出先でも湿度には気をつけた方がいいのですがさすがに防湿庫は持ち運ぶ事が出来ません。

次にドライボックスに比べて値が張るって事です。って言っても数千円からありますが、趣味としてカメラを行っていると将来的にレンズが増えていくのである程度の収納力を誇る防湿庫を購入するべきだと思います。

ドライボックスで保管する

ドライボックスとは簡易的な防湿庫の事です。電源はなく、乾燥剤を入れて湿度管理するタイプのことを言います。プラスチック製の密閉率の高い物が多いですね。

メリットはケースと乾燥剤だけでOKなので非常に安価で作成できます。また電源が不要なので持ち運ぶ事が出来、外出先でも湿度管理が出来ます。

一方でデメリットは、乾燥剤を入れ替える必要があり湿度管理も湿度計を見ながら自分で行う必要があるので少し手間かと思います。また、保管できる機材も限られています。大きいケースを用意すれば沢山の機材が入りますが、その分乾燥剤の量も増えるのでランニングコストが掛かります。

ではまとめます。

  • 防湿庫のメリットは、湿度コントロールが自動で収納力に優れていて見た目にお洒落。
  • デメリットは価格が高めで電源が必要。
  • ドライボックスのメリットは、安価で作成できて持ち運び可能。
  • デメリットは、湿度管理が手間で収納力に乏しい。

では、どんな人が防湿庫を購入して、どんな人がドライボックスを使うべきなのか解説しましょう!

タイプ別おすすめの保管方法

OK

防湿庫やドライボックスを購入する際には、今後の自分のカメラライフをしっかり把握しておく事が重要です。あなたが趣味として今後カメラをガッツリやっていくのであれば、迷わず防湿庫を選んでください。理由は先程も述べた通り、湿度管理が楽で沢山の機材が入るからです。

僕も趣味としてカメラやっていて結構レンズが増えました。最初のうちはドライボックスを使用していたのですが、結局機材が入らなくなってしまい防湿庫を購入しました。なのでカメラをガッツリ行っていく気がある人は最初から防湿庫を購入するべきですね!

片や、ドライボックスをおすすめしたいのは旅先などにミラーレスカメラを持っていくとか、たまにカメラを持ち歩くような方におすすめです。この際、カメラはミラーレスカメラが好ましいですね。ドライボックスは収納力が乏しいのでミラーレスカメラのようなコンパクトなボディやレンズが適しています。

なので旅行や街ブラでカメラを持ち歩くくらいの使用頻度ならドライボックスで十分です。

  • 本格的な撮影する方には防湿庫をおすすめ
  • 旅行や街ブラなどでミラーレスカメラを使用する人におすすめ

カメラやレンズを保管する上で注意する点

ではカメラやレンズを保管する上で注意するべき点についてお話します。

  • できれば日陰で保管
  • ドライボックスで保管する時は湿度計必須
  • レンズを外す際はマウントキャップをする
  • ドライボックス使用時はレンズ間に仕切りを入れる

これらに注意して保管してください。

できれば日陰で保管

直射日光の当たるような環境下で保管すると、温度が高くなりゴムやコーティングが劣化する恐れがあります。また、色褪せもするので日陰で保管しましょう。そうすることで、機材の色褪せやゴムの劣化を防ぐ事が出来ます。

ドライボックスで保管する際は湿度計必須

湿度管理は機材を保管する上で最重要事項です。簡易的なドライボックスには湿度計が付いていない事がほとんどなので、別売りの湿度計を購入してドライボックスの中に入れて湿度管理をするようにしてください。

レンズを外す際はマウントキャップをする

わざわざレンズを外して保管する必要はありません。むしろレンズの脱着の際に埃などが入る可能性があるのでレンズはボディに装着したままでOKです。ボディ装着以外のレンズには当たり前ですが、マウントキャップ(レンズキャップ)を必ずして保護するようにしてくださいね。

ドライボックス使用時はレンズ間に仕切りを入れる

これは単純にレンズ同士がぶつかって傷がつかない為ですね。防湿庫にはレンズ同士が干渉しないように仕切れる緩衝材が入っていますが、ドライボックスには無いものが多いので布やスポンジなどでレンズを保護しましょう。

僕の使用しているおすすめの防湿庫

そんな湿度管理の重要性について熱弁している僕が使用してる防湿庫を紹介したいと思います。

HOKUTO 防湿庫 (HP48EX)

HOKUTOさんの48Lの防湿庫を使用しています。HOKUTOさんの防湿庫は沢山ありますが、その中でも HPシリーズ を購入しました。HOKUTOさんの防湿庫は大きく分けて3種類に分類されます。

  • HSシリーズ 入門機種
  • HPシリーズ ミドルエンド機種
  • HBシリーズ ハイエンド機種

この3種類に分類されます。僕の購入したHPシリーズだけにフォーカスを当ててもいいんですが、せっかくなので各シリーズでどのような違いがあるか見ていきましょう。

HSシリーズ 入門機種

HSシリーズは入門編と位置づけているので、必要最低限な除湿機能と省エネ機能を備えたシリーズになっています。コスト重視の方はこのシリーズで十分かと思います。

HPシリーズ ミドルエンド機種

こちらは、高精度デジタル湿度計を搭載していて、除湿を全自動で行ってくれます。また、内蔵のLEDが付いているので防湿庫の扉を閉めたまま中身を確認する事が可能です。

HBシリーズ ハイエンド機種

HOKUTOの防湿庫の中で最上位シリーズがHBシリーズになります。HPシリーズの機能はもちろんの事、表示器の消灯機能を備えているのでかなりの省エネが期待できます。容量の種類自体はHPシリーズの方が豊富なのでこの辺は迷いどころですね。

HPシリーズを選んだ理由

ではなぜ僕がHPシリーズを選んだかというと、

  • 現在所有している機材とこれから購入するであろう機材を考えた時に必要な容量がHPシリーズの48Lだった
  • HBシリーズに比べて安価だった
  • HPシリーズとHBシリーズを比べた時に必要最低限の機能だけあれば良かった

これらの理由でHPシリーズにしました。一番は収納力ですね。防湿庫を購入する時は、これから増えるであろう機材について考えて購入しないと先々購入したレンズが収納出来ず買い換えるハメになりかねません。

HOKUTO HP48EXの収納力

カメラ収納

ではこの防湿庫に僕がどんな機材を入れているのか参考までに紹介したいと思います。僕の撮影スタイルは、フルサイズセンサー搭載にカメラを使用していて、ズームレンズの焦点距離は16-200mmの焦点距離を3本のレンズでカバーしています。

その他に、マクロ撮影に使用するマクロレンズ。興味本位で購入した単焦点レンズが24mmと35mmと50mmを所有していて、オールドレンズが2本ですね。あとは細々したものが色々ありますが、この辺は簡易的な防湿庫に保管しています。それでは、まとめますね。

▽ 防湿庫に保管している機材リスト
  • Canon EOS 6D
  • Canon EF 16-35mm F4L IS USM
  • Canon EF 24-105mm F4L IS USM
  • Canon EF 70-200mm F2.8L IS II USM
  • Canon EF 24mm F2.8 IS STM
  • Canon EF 35mm F2 IS USM
  • Canon EF 50mm F1.8 STM
  • SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM
  • FUJIFILM FUZINON 55mm F2.2
  • PENTACON 50mm F1.8

ズームレンズ1本はボディに装着したまま保管します。こうやってみると48Lって結構な収納力がありますよね。恐らくこれ以上は入らないと思いますが、僕には丁度いい感じになります。

もし次に機材を購入するなら、100-400mmのレンズかカメラボディかと思いますが、100-400mmのレンズを購入した時は使用頻度の低い単焦点レンズとマクロレンズが防湿庫行きになります。ボディを購入する際は6Dを下取りに出すので入れ替えになるので問題ありませんね。完璧なプランです。

カメラの保管方法の見直しについてまとめ

機材は購入の際にも高ければ、故障した時の修理も馬鹿になりません。リスクヘッジはしっかりとして壊れないようにしっかりと管理しましょう。雑な扱いをして修理費を出すなんて非常に勿体ないので今すぐ機材の保管方法を見直してくださいね!