一眼ユーザーならみんな一度は試したことがある、連写撮影。連写ならではの画像だったり、なんか物凄く撮ってる感があるのが連写撮影の魅力だよね。でも、連写撮影中に急にフリーズしてしまった事ってない?
あるわ。連写撮影中に急にフリーズして、しばらくするとまた撮影できるようになるの。あれって、何か原因があるのかしら?
今回は、その連写撮影中に急にフリーズしてしまう原因を紹介するよ!
僕個人はあまり連写撮影はしませんが皆さんはどうでしょうか?動体撮影をする人なんかは連写のスペックは非常に重要な要素ですよね。
例えば、お子さんの晴れ舞台だったり、野鳥が飛び立つ瞬間なんかは一瞬なのでシャッターチャンスは逃せないかと思います。
ただ、こんな事ありませんか?連写撮影中にカメラがフリーズする事。この現象って結構謎ですよね。今回は、連写撮影中にフリーズする原因を紹介したいと思います!
- 連写が途中でフリーズする原因
- 連写に強いカメラについて
- 連写が必要なシーンとは
-バッファメモリとは?
撮影データ記録されるまで
目次
連写が途中でフリーズする原因とは
では、早速確信に迫ってみましょう。連写が途中でフリーズする原因の大きな要因は バッファメモリ にあります。「ばっふぁめもり?何それ?食べれるの?」って思った方のために、まず注意書きをしますが、バッファメモリは間違っても食べれません。そんなの食べれるのは某アニメの緑色の頭したあいつだけです(○っちゃん)。
バッファメモリとは?
んー実に難しい説明ですね。みなさんに説明するのにはもっと簡単に分かりやすく説明するべきだと思います。なので解読していきましょう。
まず撮影データの流れを考えてみるといいかもしれません。基本的な撮影データの流れは、連写でも連写じゃなくても、直接SDカードに書き込まれる事はありません。
僕らがシャッターボタンを押して撮影した撮影データは一度バッファメモリという高速メモリーに記録されます。その後、バッファメモリがSDカードに書き込む作業を行う事で撮影データはSDカードに記録される仕組みになっています。
- 撮影データをSDカードに書き込む為の待機所の役割
- SDカードに書き込む役割
撮影データが記録されるまで
先程説明した通り、撮影データは一度バッファメモリを介してSDカードに記録される(上記図参照)のでバッファメモリの性能によっても連写性能が左右されます。
連写性能に長けているカメラほどバッファメモリの性能はいいです。
連射性能に長けているカメラの説明は後ほど説明しますが、基本的には「○コマ/秒」の○の数字が大きい機種ほどバッファメモリの性能は優れています。もっとざっくり言うと高価なカメラほどバッファメモリの性能がいいと言っても過言ではないです。
話を戻すと、連写中にフリーズするのは、バッファメモリ内に撮影データがいっぱいであるため撮影データの書き込み待ちが起きている状態であるということですね。
バッファメモリはカメラボディの内部に予め搭載されているので、あとから容量を増やす事は不可能です。
もし、連写性能をあとから少しでも向上したい場合は書き込み速度に優れたSDカードを選ぶ事によって少しは向上しますが、カメラそのものの連写性能を向上させるわけではないのでご注意下さいね。
連写中にフリーズするメカニズムに関してはこれで解決しましたね。次は、連写について少し触れてみようかと思います。
連写に強いカメラとは
カメラにはそれぞれ特徴があるんだけど、連写に強いカメラまたは連写性能に優れているカメラってどんなカメラか分かるかな?ここでは、連写に適したカメラの特徴を紹介するよ!
たくさんのカメラの種類がある中でスチール撮影(静止画)に特化したカメラや連写に優れたカメラなどカメラによって様々な特徴があります。
では連写の特化しているカメラってどんなカメラか分かりますか?
ここでは、連写性能に優れているカメラの特徴を紹介したいと思います。
秒間コマ数の多いカメラ
まず大前提として秒間のコマ数が多いカメラは連写性能に優れていると思います。秒間のコマ数っていうのは、「10コマ/秒」って感じで表されているやつです。
上の表記を例にすると、この表記の意味合いとしては「1秒間に10枚の画像が撮影出来る」という意味になります。1秒間に10枚は結構優秀なカメラかと思います。
なので連写性能に長けているカメラの大前提としては秒間コマ数の多いカメラを選びましょう。
AF機能(被写体追従機能)に優れたカメラ
連写撮影時にはカメラやレンズのAF機能が優れていないと大量のピンぼけ写真を生産する事になってしまうので、AF機能に優れたカメラが連写に適していると言えます。
ここで言うAFは、被写体追従機能ですね。被写体追従機能はカメラ側が被写体を自動追従してピントを合わせ続ける機能の事を言いますが、この追従精度が高いほど被写体に対してピントがしっかりと合うので動体撮影する際には必須かと思います。カメラ購入時にはこの辺の機能はしっかりと精査するべきでしょうね。
連写性能を重視するならミラーレスよりも一眼レフ
連写性能を重視するのなら、ミラーレスカメラよりも一眼レフカメラをおすすめします。
ミラーレスカメラは電子ファインダーという機構を採用していて、この電子ファインダーはイメージセンサー(撮像素子)で受けた光の記録を電気信号に変換して、ファインダー内のモニターに映し出すという方式なんですが、動体撮影時にこの光の記録を電気信号に変換する分、誤差が生じると言われています。
著者は経験したわけではないですが、多くの人が証言しているので間違いないのかなと思います。
まぁ、この辺は時代の進化と共に改善されていくのでしょうね。
一方の一眼レフカメラは光学ファインダーを採用しています。光学ファインダーはレンズから入ってきた光をミラーと呼ばれる部分で反射させて(具体的に説明すると長くなるので簡潔化しました)ファインダーに写すので、見た景色がそのままファインダーに映し出されます。なので電子ファインダーのようなコンマ何秒とかの誤差はありません。
この点から、今現在ではまだミラーレスカメラより一眼レフカメラの方が連写に優れていると言えますね。
かと言ってミラーレスカメラの連写性能が劣っているわけではありません。この辺はいい意味でのどんぐりの背くらべですね。
- 秒間コマ数の多いカメラ
- AF機能(被写体自動追従機能)が優秀なカメラ
- 連写ならミラーレスカメラより一眼レフカメラの方が良し(電子ファインダー問題で)
おそらく人によって意見は違うと思いますが、僕がカメラを趣味として行ってきた経験からは以上のような事が言えるかなと思います。参考までにどうぞ。
連写が必要なシーンとは
撮影データが記録されるメカニズムや連写に強いカメラの特徴が分かったところで連射が必要なシーンについて最後に触れてみたいと思います。
野鳥・動物の撮影で連写が必要な理由
連写が必要なシーンは一言で言えば、動体撮影ですね。それもどのような動きをするか分からない被写体に向いています。例えば、野鳥撮影なんかはそうですね。
正直言えば、動きの速い物体をビタ止めしての撮影はどんなカメラでも可能です。それは、連写よりもシャッター速度が重要なので。じゃあなぜ連写をする必要があるのかと言うと、
シャッターチャンスがどんな瞬間にくるか分からないから です。
これが先程言った、「どのような動きをするか分からない被写体」に有効と言える理由ですね。どのような動きをするか分からない為に連写撮影が必要な代表的な例として先程言った 野鳥や動物 が良い例だと思います。
皆さんが超能力者、もしくは鳥や動物と会話出来るなら話は別ですが基本的には鳥や動物がいつ・どの瞬間に・どのような動きをするかなんて分かりませんよね。
つまり決定的な瞬間をカメラに収めるなら、予め構えておいて、その瞬間を収める少し前からシャッターを切り出す必要があります。野鳥で言えば、飛び立つ瞬間などでしょうか。
「あ。飛んだ」って思ってからシャッターを切り出しては時すでに遅しです。「あ。飛びそうかも」って思った時からシャッターを切り出すのがベストです。この時に一枚撮影の設定になっていると「あ。飛びそうかも」の瞬間を撮影するだけで、決定的瞬間をカメラに収める事はできないんです。
人物(スポーツや子供)の撮影で連写が必要な理由
スポーツシーンに於いても同様な事が言えます。
競技を行う中で同じシーンは二度と無いと言っても過言ではありません。つまり決定的な瞬間を逃さない為にも連写撮影が必要になってくる訳です。
人物の場合、連写するもう1つの理由として 良い表情を選定する為 と言った理由もあります。子供は特に豊かな感情表現をします。言ってみれば顔面七変化みたいな感じでしょうね。
ってなってくると秒で表情が変わるので連写でたくさんの表情を収める事で、あとでベストショットを選ぶ事が出来るんです。
- 野鳥や動物撮影で決定的な瞬間を逃さない為
- スポーツシーンも同様に決定的瞬間を逃さない為
- 撮影して確認してなんて作業は出来ないから、多くの写真を撮影し後でベストショットを選定する為
連写撮影中にフリーズする原因のまとめ
カメラを始めると必ず試してみたくなるのが連写撮影です。僕なんかも手持ちの機材でなんとかして、野鳥の撮影が出来ないかと思って色々試してはみるんですが失敗しまくっています。
連写撮影ってそれだけ難しいんですよね。僕の腕がないと言われればそれまでですが・・・(笑)
今回はカメラの中に入っているバッファメモリという部品の紹介をしましたがたまにはこういうネタもカメラの勉強になって面白いかもしれませんね。
これからカメラを購入しようとしている人なんかはそのカメラの連写性能もしっかりみておくといいと思います!