カメラをやっていれば、誰だって一度はその目の前に広がる絶景を綺麗に保存したいと思いますよね。
今日は風景写真を撮る上で注意したい点(設定編)という事で僕の考えを書いていこうと思います。 今だに正解は分かりませんが、カメラを数年やってきた僕の経験が皆さんのお役に立てばいいなと思います。(←なんていい人)
綺麗な風景写真の定義は人それぞれなので正解はありませんが、「僕が思う綺麗な風景写真」を前提とするので悪しからず・・・
目次
風景写真はシャープな写りが好み
僕は風景を撮る際には全体にピントが合い、パキッとした写真を好むのでF値は絞るようにしています。
理由は開放で撮ると被写界深度が浅くなり全体的に柔らかい印象の写真になります。 言い方を変えるとボケ味が強くなりピントの合い方が曖昧になるとでもいいましょうか。開放は被写体を強調したい時に有効かと思うのでポートレート撮影などに向いてると思います。
絞って撮ると被写界深度は深くなり全体にピントが合いやすくなります。全体にピントが合うということはパキッとした印象に仕上がるので風景写真に向いてると言えます。
ただし、絞り過ぎると 回折現象 と言うものが起こりピントが甘くなるので適度な絞り設定値がいいかと思います。F8〜F13あたりがオススメですね。
絞る事でモヤッとした画像になってしまう回折現象とは何か!?
絞る際にもう一点注意してほしいのが 絞る事によってシャッター速度が遅くなる と言うことです。
三脚を使用するならなんとかなるかもしれませんが手持ちの場合はブレの原因になりますので要注意です。
- 絞りは絞る(F値の値を高くする)
- 回折現象が起こる可能性があるので絞り過ぎはNG
- シャッター速度が遅くなる
シャッター速度の設定
風景を撮影する際、絞り優先モード(AモードとかAvモード)を使用するので、シャッター速度はカメラ側がF値とISO感度から適切なシャッター速度を自動で設定してくれるので特に気にする必要はありま・・・なんて事あるわけないですよね。はい。
この「適切な」というのはあくまでカメラ側の判断で、カメラはその時のリアルタイムな撮影環境を把握しているわけではありません。
例えば、晴れた日に風景写真を撮りに行きました。F値とISO感度からカメラ側が設定した適正なシャッター速度は1/50秒だった・・・としましょう。
ところが晴れてはいるもののその日は風が強く、被写体が揺れに揺れている状況下で1/50秒なんて撮れたもんじゃないですよね。
このようにカメラが勝手に設定した数字を鵜呑みにしてはいい写真は撮れません。絞り優先モードで撮る際にシャッター速度を稼ぐならF値を開放にするかISO感度を上げるかの二択です。
前者はボケ加減の関係であまり開放にするおはオススメしません。つまりISO感度を上げるの一択になるわけですが、ISO感度を上げすぎるとノイズ問題が発生するので上げすぎはオススメしません。基準となるシャッター速度は「1/焦点距離」です。これを目安に決めてみるのもいいかもしれません。
ISO感度の設定
ISO感度に関しては上記記述の通り、上げすぎるとノイズが発生するので低ければ低いほどいいと思います。最近のカメラは高感度耐性が優れているので少々上げても綺麗な写真は撮れますが、それでもノイズが無いことに越した事はないのです。
だいたいのカメラには常用ISO感度という数値があり、この常用ISO感度内で撮影する事が望ましいです。
- 常用ISOとは、メーカー側が高画質で撮影出来る事を保証しているISO感度 の事なので、拡張したISO感度だと画質が低下する可能性があるので要注意です。
では適正なISO感度ってどれくらいなの?って話になりますが、前提として基準感度(ISO100〜200)で撮るのは当たり前ですが、環境など色々な条件で基準感度で撮影出来ない場合は、ISO感度はシャッター速度で決めてみるといいと思います。というのも絞り優先モードで撮るのでシャッター速度を自ら設定する事が少ないのです。シャッター速度を稼ぎたいならISO感度を上げると言うことですね。
風景写真を撮る上で注意したい点まとめ
いかがだったでしょうか?
冒頭述べたとおり正解なんてありませんし、多少の失敗ならRAW現像時になんとかなるので気にする人も少ないかもしれませんが、現場で出来得る事はやっておいた方が実になると思います!
ぜひお試しあれ!