回折現象

写真は解像感のある写真が好みで自身のカメラ設定もシャープネスが強く出るような設定になっています。もちろん画像編集の際も解像感のあるような画像に仕上げる事が多いです。でもなんか絞った事によって画像がモヤッとしてしまう事ないですか?シャープさに欠けると言いますか・・・。

解像感のある写真にする為にはどのように設定してどのように画像編集すればいいのでしょうか?この辺は過去にも記事にした事があるのでそちらをご覧くださいね。

風景写真を撮る上で注意したい点(設定編)

解像感があると言う事は、やはりピントは全体に合っていた方がカチッとした印象になって見た人には高精細な印象の写真に仕上がると思っています。ピントを全体に合わせる為には被写界深度を深くしなければならないので、当然ながら絞りは絞るべきですよね。

ですが、絞りを絞る事によって不思議な現象に陥る事ってありませんか?レンズには最大絞り値と言うのがあって、例えば僕のメインレンズ EF 24-105mm F4L IS USM だと最大絞り値はF22になります。

不思議な現象とは、絞りを絞っているにも関わらずそのレンズの最大絞り値付近で撮影すると逆に画像がモヤッとしてしまう現象を言います。

これ、回折現象 と言う画質低下を招く現象になります。しかし、カメラ用語って言うのは本当に聞き慣れない言葉が多いですよね。日常生活で使用する機会があれば覚えるのも楽なんですが、なかなかそんな機会もないので覚えるのも一苦労です。

なので画質のいい写真を撮影する為にも、ぜひ今回紹介する 回折現象 を勉強していってくださいね。では恒例のタイトル付けからいきます。

題しまして、画質の低下を招く回折現象とは?そのメカニズムと防止法教えます! です。では早速みていきましょう!

▼ この記事で分かる事
  • 回折現象について
  • -回折現象によっての画質低下とは?

  • 回折現象のメカニズム
  • 回折現象の防止法

回折現象について

回折現象とは、光や音の波動が進む際に、障害物に遮られるとその背後に回り込む現象の事を言います。つまり、絞りを絞る事によってレンズから入ってきた光がレンズの絞り羽根の裏側に回り込んでしまうって事ですね。絞り羽根の裏側に回り込んだ光はイメージセンサー(撮像素子)に届かない為、その状態で撮影した画像は絞り羽根の裏側に入り込んだ光が原因でモヤッとした仕上がりになってしまいます。

回折現象を起こした写真

では、実際に写真を見てみましょう。個人的にレンズの性能を引き出せると思われる絞りF13の写真と、レンズの最大絞り値のF22 で撮影した写真を見比べてみましょう。左がF13で撮影した写真、右が回折現象を起こしている写真になります。ちなみにISO感度はISO100固定です。

まずこの写真。安曇野市で撮影してきました。めっちゃ暑かった・・・。この写真だと見た目に違いはないように思えます。

では拡大してみましょう。回折現象が特に顕著になる文字の部分を拡大してみます。

回折現象比較

どうでしょう?絞りF22で撮影した写真の方がモヤッとしていてシャープ感が損なわれていると思います。これでは、冒頭でお話した「解像感のある写真」とは程遠い仕上がりになってしまいました。このように、回折現象は画質の低下を招いてしまうので注意が必要です。

回折現象のメカニズム

「光が絞り羽根の裏側に回り込むのは分かったんだけど、その光がセンサーに届かないなんて事あるの?」って疑問を持つ方も多いかと思いますが、絞り羽根の裏側に回り込む光って本当に極少量なので実際に届かないんですよね。

写真の仕組みは皆さんご存知ですよね?レンズから入ってきた光をイメージセンサーで受光して、その光の情報を映像エンジンで処理して画像を作り上げるのでイメージセンサーに光が届く事が大前提なわけです。下の図をご覧ください。

回折現象

このように絞り羽根を絞る事で、光が通る道は狭くなります。少しでも絞りが開いて絞り羽根の裏側に回る光の光量が増えればイメージセンサーまで届くんですけどね。これが回折現象のメカニズムですね。

回折現象を防止する方法

回折現象の防止法と大それた感じで言っていますが、実際のところ特別な事をする必要はないです。さきほどの比較画像を思い出してみてください。

比較画像の条件は、絞り値の違いでしたよね。って事は回折現象を防止する為には絞りを絞りすぎないって事が重要です。

ポイント:回折現象は絞りを絞りすぎない事で防止出来る!

絞りによってはレンズ性能を活かせなくなる

回折現象に関してもそうですが、絞りを開放にしたり絞りすぎたりするとレンズの性能を十分に活かせなくなってしまいます。今回紹介している通り絞りを絞りすぎると 回折現象 につながるし、逆に開放にしすぎると周辺減光だったり、被写界深度が浅くなりすぎてボケ感の強い写真になってしまいます。レンズの絞りに関しては以下の記事を見ていただくといいと思います。

風景写真に於いて絞り(F値)を絞る理由を解説します!

回折現象についてまとめ

登場人物A

回折現象を防止するには、絞りを絞りすぎない事が重要なんだ。

登場人物B

せっかくの写真がカメラの機能や性能じゃない原因で画質の低下になんてなったら嫌ね。

登場人物A

だから回折現象と言う物についてはしっかりと理解する必要があるんだ。

回折現象は撮影している最中はもちろん最後に液晶画面で確認しても屋外では気付きにくいものです。僕の場合ですが、撮影の際は開放F値とそのレンズの最大F値に関しては使用禁止にするなど、自分でルールを決めています。少しでも画質のいい写真を撮影する為にも色々な工夫をしていきましょう!