最近はコロナウイルスや、それによる経済の冷え込み、財政の確保や高齢化社会問題など先行き不安な事ばかりですよね。僕の住む長野県はそれだけでなく、最近では地震活動が活発化していて、今ある日常はどこにも保証されていないんだなと痛感しております。そんな中でも、僕の未来はきっと明るいものだと信じて生きています。いや、明るいとか暗いとかそんな事ではなく、大切なのは今の瞬間を全力で生きていられるかって事ですね。
そんな話から思ったのですが、皆さんモノクロ写真って撮影しますか?カメラの設定でもモノクロ設定みたいな項目もあるし、モノクロ写真ばっか撮影している方もいますよね。それだけ写真の表現方法として人気のある撮影の手法です。カラーは単純に白と黒、単純が故に非常に難しい表現方法だなと勝手に思っています。
そんなモノクロという表現方法を取り入れてみたいと思い、予習がてら色々と調べてみたので皆さんとその情報をシェアしたいと思います。
そこで今日は、モノクロ写真の撮り方と注意点 と題しましてお届けしようと思います!
目次
モノクロ写真について
モノクロ写真は、簡単に言えば白黒写真の事になります。僕がモノクロ写真が難しと思う理由がここにあって、色彩が無いのでカラーでごまかす事ができないのです。色があれば、「鮮やか」だとか思えるかもしれませんが、モノクロ写真ではそれが通用しません。
では、モノクロ写真が表現するものがなにかというと 光と影 になります。被写体にあたる光やそれのよって作られる影をうまく見極めて撮影する事が、モノクロ写真では大切になってきます。
モノクロ写真の色構成
モノクロ写真は白黒写真と言われますが、なにも白と黒だけではありません。白と黒とグレーがあります。モノクロ写真はこの3つの色が合わさって構成されているのです。
モノクロ写真を撮影する上で、どの色が白になって、どの色が黒くなって、どの色がグレーになるかを理解する必要があります。この辺は勉強と経験がものを言いそうですね。
- 光があたっている部分やコントラスト・彩度が低い部分は白く写ります。って事はその逆、光が当たらない部分やコントラストや彩度が高い部分は黒く写ります。グレーはその中間になりますね。
この色構成を理解すれば、撮影時に「どう写るか」がイメージできて撮影しやすくなるのではないでしょうか。
モノクロ写真では質感がより伝わる
モノクロ写真は物の質感を表すのに適していると言われます。洋服の生地感や金属などの硬度などを表す時にもモノクロ写真は有効な手段と言えます。
モノクロ写真によって。「色」という情報が無くなるため他の情報を得ようとするからでしょうね。それが、被写体の形だったり質感だったりするって事でしょうね。
モノクロ写真こそRAWで保存するべき
一眼カメラなどのモノクロ撮影設定モードは、色の情報だけをモノクロに変換されるので写真がのっぺりとした感じになりがちです。じゃあ、どうするかって話ですが、写真編集(レタッチ)しましょう!写真編集するって事はRAW保存がマストです。
RAWは「生のまま」と言う意味で写真編集をしても画像の劣化が少ないです(レタッチ耐性が高い)。これに関してはモノクロ撮影だけでなく全ての撮影で言える事ですね。
- RAWで保存しておく事で一見ボツになりそうな写真でも編集にて生き返る可能性があるので絶対的にRAW保存を推奨します。
モノクロ写真を撮影する為の設定
カメラをモノクロ設定にする
モノクロ写真を撮影する事自体は非常に簡単で、カメラ側の設定を少し変更する事で撮影が可能になります。
- Canonなら [ピクチャースタイル] → [モノクロ]
- Nikonなら [ピクチャーコントロール] → [モノクローム]
- SONYなら[ピクチャーエフェクト] → [モノクロ]
といった感じになっています。この辺はカメラの基本設定画面で直感的に変更できるので簡単ですよね。
その他のSS(シャッター速度)やF値、ISO感度は普段の撮影と変わりません。
露出は少し暗めで撮影する
モノクロ写真は光と影の記録です。普通の撮影時の適正露出で撮影すると色が出ない部分が出てきてしまうので、露出は1段暗くするといいと思います。
モノクロ写真を撮影する際の注意点
では、モノクロ写真の撮影準備が出来たところで早速撮影してみましょう!って言いたいところなんですが、もう少し付き合ってください。
やはりモノクロ写真を上手に撮影するためにはどうしたらいいかって事を知っておく必要があるかと思います。
ISO感度を上げてみる
なぜか。ISO感度を上げるとノイズが入りますよね。これまでもノイズに関しては、「ノイズはあるより無い方がいいからISO感度は手ブレしないギリギリのSSが稼げる、低感度で撮影しましょう」って言ってきたんですが、モノクロ写真では、ISO感度を上げる事によって出現するノイズのあのザラザラな感じがいい方向に働く事が頻繁にあります。
なのであえて高感度撮影をしてノイズを乗せてみましょう。
モノクロに適した被写体を選ぶ
なにも被写体になり得る全てのものがモノクロに向いているわけではありません。モノクロ写真は光と影の記録なので、極端に色の少ない被写体はモノクロで撮影しても微妙な感じになってしまいます。
当たり前ですが、快晴時の空や夜空なんかはモノクロでは撮影するべきではない被写体です。色情報が少なすぎますからね。
被写体の影の部分を強調する
被写体繋がりでもう1つ意識したいのが、被写体の影を意識するということですね。モノクロ写真の光と影の影の部分にフォーカスを当てると印象的な写真になります。
よくあるのは、被写体が「人」であるならば、その人の影を主題として副題にその人の脚の部分のみを画角内に入れるなどですね。一度はそんな写真見たことがあるのではないでしょうか。
露出はアンダー気味で撮影する
モノクロ写真は光と影、つまりカラーで言えば白と黒の記録になるので黒の部分をより濃くすると写真に濃淡がついて綺麗なモノクロになります。なので設定はアンダー気味にしておきましょう。
モノクロ写真にアクセントを
写真編集でモノクロ写真にアクセントを加えてみるのもいいと思います。モノクロ写真だからと言って、カラーがあってはいけないって事はないんですよね。
例えば、モノクロ写真の中でも特に強調したいものがあれば写真編集ソフトで色を加えてもいいと思います。色のある部分が強調されて、撮影者の意図が汲み取れるかもしれないし、なにより印象的な作品になります。
モノクロ写真の撮り方と注意点のまとめ
個人的には色彩豊かな写真が好きなので、これから先モノクロ撮影を行うかは分かりませんが、表現手法の一つとして覚えて置くのもいいかと思い記事にしてみました。
せっかくだから身近な物でモノクロ撮影に挑戦してみようかと思います。
みなさんもモノクロ撮影に挑戦してみましょう!