紫陽花

気付けば6月になり、今年も梅雨の季節がやってきました。一年は本当に早いです。歳を重ねるにつれその早さもどんどん加速しているような気がします。

写真を撮影する身としては、四季折々その時その時で被写体は変わるんですが、梅雨の季節の主役となる被写体はやはり 紫陽花 ではないでしょうか。なんかこんもりしてて可愛いですよね、紫陽花って。

梅雨のジメジメした感じは嫌いですが、紫陽花を撮影できる事は喜び以外の何にも変えられません。梅雨の季節だけに天候には気をつけて撮影したいものです。

そこで今日は、紫陽花を可愛く綺麗に撮影する方法について 紹介したいと思います!

紫陽花について

一重に紫陽花と言ってもその品種は様々ですが、大きく分けると「セイヨウアジサイ」と「ガクアジサイ」の2種類に分類する事が出来ます。

セイヨウアジサイ

紫陽花

皆さんが思い浮かべる紫陽花っておそらくこちらが多いと思います。小さい花が集まってこんもり丸い紫陽花です。

「セイヨウアジサイというからには西洋からきたんでしょ?」って思われる方もいるかと思いますが、それは間違っているようで間違っていません。どういう事かというと、セイヨウアジサイの元はガクアジサイなんです。ガクアジサイが西洋で改良されて日本へ逆輸入されたのが、セイヨウアジサイってわけなんです。

ガクアジサイ

紫陽花

ガクアジサイは日本古来の種で、セイヨウアジサイの元の種でもあります。その形はセイヨウアジサイと異なり、平べったく中心に小さい花が並び、外側を大きな花びら(萼)で囲むといった形になっています。

個人的には、セイヨウアジサイの方が好きですがガクアジサイも味のある可愛い花です。

紫陽花の特徴

紫陽花の特徴として実に多くの種類の色があると思いませんか?ここで皆さんに質問です。紫陽花の色は何で決まるでしょうか?

答えは、紫陽花の花の色は土壌のpH(水素イオン指数)で紫陽花の色が決まります。例えば土壌のpHが、アルカリ性なら紫陽花の色は赤へ変化し、中性だと紫、酸性だと青に変化します。面白いですよね。

日本の土壌は酸性の土壌が多いので、青い紫陽花が多いのですね。

紫陽花の撮影方法(構図編)

紫陽花

まず注意したい点が、紫陽花に関わらず花や風景を撮影する時は主題と副題の関係を考えてみましょう。よく見られるのが花ばっか映ってしまっている写真。いや、悪いわけではないんですよ?花は綺麗だし、そんな綺麗な花を画角全部で入れたって誰も文句は言いません。ですが、もう少し周囲に気を配ればもっと素敵な写真が撮影できるかもしれないんです。

紫陽花は花としては大きな被写体です。小花を撮影する時と同じような撮影の仕方だとしっくりこないことがほとんどなので少し考えてから撮影しましょう。ちなみに薔薇とかもそうですよね。

主題と副題を考える

せっかく綺麗な花を撮影するんですから、その花をより引き立たせるような副題を考えてみましょう。ベストは 花以外の何か が副題としては最適です。花以外の何かを入れる事で写真にストーリー性を持たせる事ができます。

例えばこの写真。

紫陽花

前景から中景にかけて紫陽花を入れて、後景に建物を入れて撮影しました。こうする事で写真が生きてきます。

次の写真も、副題として赤い橋を入れてみました、すこし、副題としては存在感がありすぎましたが要はこういう事ですね。

紫陽花

ボケを活かす

先程は花ばっか映ってしまっている写真はあーだこーだって言いましたが、紫陽花を画角いっぱいに映すのであれば被写界深度を浅くしてボケ味のある写真を撮影するだけでいい感じの写真が撮れます。その辺は言わずもがなって感じですかね。

次の写真は35mmの単焦点レンズを開放F値F2で撮影しています。開放で撮影する事により被写界深度が浅くなり紫陽花の手前と後ろ部分がボケていますね。いい感じの写真になりました。雨上がりだとしたら、玉ボケも期待できたかもしれません。

紫陽花

次の写真は手前の紫陽花にピントを合わせて、背景をボカしました。この写真を撮影する時のポイントは、背景に紫陽花を入れて画角を埋める事です。

背景が緑だけだと味気の無い写真かなと思い紫陽花を入れてボカしました。このように背景に何を選択するかでも大きく写真の印象は変わります。

紫陽花

紫陽花の撮影方法(設定編)

設定編と言いましたが、今回紹介したいのはSS(シャッター速度)やF値、ISO感度ではなくそれ以外の紹介をしたいと思います。ではなにか?それは露出補正です。

露出補正をアンダーにしてもハイキーにしてもいいのですが、とりあえずイジってみることで全く違う印象の写真になるかと思います。僕的には、紫や青や赤などの色の濃い紫陽花は少しアンダー気味で撮影すると雰囲気が出ます。

紫陽花

逆にハイキーは白やピンクなどの色が薄い紫陽花に適用してみると良いかと思います。この際、白飛びなんて気にしないで思い切った露出補正に設定してみましょう。紫陽花の柔らかさが表現できるかと思います。時には思い切った設定も大事ですね。

露出補正によって明暗差をハッキリさせるのもいいと思います。

紫陽花の撮影方法(番外編)

レンズによっても撮影方法は変わるかと思います。例えば、当たり前ですが広角レンズと単焦点レンズでは写りが違うし、広角レンズと望遠レンズでも写りは変わってきます。

そのシーンで自分がどう表現したいかしっかり考えるといいと思います。

広角レンズ

紫陽花の群生地を撮影するなら広角レンズがいいでしょう。構図内に沢山の紫陽花を入れて撮影しましょう。広角レンズを使用する時は特に構図の四隅に気をつけてみましょうね。

紫陽花

単焦点レンズ

焦点距離にもよりますが、紫陽花を単焦点で撮る時は一房にフォーカスを当てるのがいいと思います。その際には写真にストーリー性を持たせるなら副題に気を使いましょう。もしくは、ぼかす背景に何を選択するかはしっかり考えましょうね!

紫陽花を綺麗に撮影するテクニックまとめ

梅雨は雨の日が多くてジメジメしてしまうことが多く、出掛ける頻度が少なくなりがちですが、紫陽花という最高の被写体を求めて出歩くのもいいのではないでしょうか。

ぜひ最高の紫陽花の写真を撮影してくださいね!