これまでも、過去記事でレンズに関する記事を書いてきましたが、とある日にふと思ったんです。
レンズのスペック表の解説をすれば、きっと幸せになる人たちがいるのではないかと。色々遠回りしましたが、ようやくこの考えにたどり着きました。
長らくお待たせしました。え?待ってない?そんな冷たい事言わないで下さい。今日はレンズのスペック表について必要な部分を簡潔に分かりやすく解説します!
目次
レンズ購入の際に何をみるか
皆さんレンズ購入の際に何を重要視して購入しますか?
恐らくレンズのスペック表や製品レビューサイトなんかを見て購入する人は多いかと思います。
レンズって決して安くないですからね。高価な買い物は失敗のリスクを出来るだけ減らして購入したいものです。
ここで質問です、レンズのスペック表を見てあなたはどこまで理解出来ますか?
僕は思ったんです。スペック表もそうだし、レビューサイトなんかを見ていて思うのが、質問者や初心者のカメラユーザーに対して親切じゃないなと。
それに、カメラ用語とか写真用語とかって最大撮影倍率とか最短撮影距離だとか、レンズ構成だとか最大開放F値だとか、レンズのスペック表には難しい単語が並びすぎなんですよね。
だから、僕が解説します!初心者の皆さんにも分かりやすくまとめます!
なのでレンズのスペック表で困った事があったらこの記事を読み返してほしいです!
合わせて、レンズの名称についても記事にしていますので良ければご覧下さい。
カメラレンズの名称は各メーカーで規則性があるって本当!?
レンズのスペック表
例えば、僕が何かとお世話になっているレンズ
・EF 16-35mm F4L IS USM
このレンズのスペック表を解説しましょう。
引用元:キャノン公式HP
スペック表各項目の解説
画角・水平・垂直
まずこの項目欄を見ると吐き気がしますよね?数字に弱い上に角度の話になってくると完全にキャパオーバーですよ。しかもこの辺なんて覚えなくても、なんとなく理解しておけば問題ないですからね。
画角なんて「16mmならこんなもん」「35mmならこんなもん」程度でいいと思います。
レンズ構成
レンズの構成は少し特殊な言い方をして、群 と 枚 で表します。
群とはレンズグループの事で、2枚以上のレンズが密着して1群を構成しています。
枚とはレンズその物の枚数で、1群2枚使われているので4群8枚みたいな言い方するんですが、普段そんな事言わないし聞かないですよね。
なのでレンズ構成に関してもなんとなくで大丈夫です。
絞り羽根枚数
絞り羽根の枚数はボケの綺麗さや、光芒(光条)の出方に影響します。ここは見ておくべき項目です。光芒(光条)に関しては過去に記事にしておりますのでそちらをご覧ください。
光芒を作って印象的な写真に!撮影テクニックの紹介!
最小絞り値
最小絞りはそのレンズで絞れる一番大きい数字を表しています。このレンズで言うと、F値22まで絞れるって事を言っています。
ただし撮影の際に絞り過ぎると回析現象なるものが発生するので注意が必要です。
絞る事でモヤッとした画像になってしまう回折現象とは何か!?
最短撮影距離
最短撮影距離は、被写体にピントの合う撮像素子(イメージセンサー)から被写体までの一番近い距離の事を言います。この最短撮影距離と似たような意味でワーキングディスタンスと言う言葉がありますが、これはレンズの先端から被写体までの距離の事をいうので間違えないようにしましょう。
最大撮影倍率
最大撮影倍率とは、最短撮影距離で撮影した場合に被写体をどれだけ大きく写せるか って指標になります。
マクロレンズなんかは最短撮影距離での最大撮影倍率は1倍なので他のレンズより被写体を大きく写す事が可能です。
つまりどれだけ大きく写せるかって事ですね。普通のレンズ1倍に満たないのでマクロレンズの破壊力は凄いものがあります。
フィルター径
ここも重要な項目です。フィルター径とはレンズキャップを装着するところの直径を表していてます。NDフィルターやPLフィルター、保護フィルターの装着時に確認しなければならない項目になります。例えば、フィルター径77mmのレンズに82mmの保護フィルターやNDフィルターは装着できないので注意が必要です。
最大径 × 長さ・質量
そのレンズ自体の長さと重さを表しています。
最大径はレンズの外径を表しています。なので、フィルター径とは違います。長さはレンズの先端からマウントの最後部までを表し、質量はレンズの重さを示しています。
レンズのスペック表のまとめ
以上がレンズのスペック表の各項目の解説になります。
いかがでしたでしょうか?正直、僕がカメラを始めた頃にレンズのスペック表を見たかと言われると見た覚えはあまりないなーと。(笑)
でも知っていて損のない知識だと思うので、今回はレンズのスペック表の見方について解説しました。