

周辺減光って知ってる?

あれでしょ。写真の四隅が暗くなる事でしょ?

じゃあ、ケラレって知ってる?

写真の四隅が暗くなる事でしょ?・・・あれ?
皆さんこんにちは。将来は四隅まで明るいと思い込んでいる僕です。カメラを始めた頃にとある問題に直面した事があります。
撮影後に家に帰ってPCで画像データを見てみると・・・
「ん?なんか隅の方が黒くなってる。」
カメラ初心者の頃によくやりがちな奴です。その名も 周辺減光 ですね。
そこで今日は、カメラを始めた頃に良くやりがちな 周辺減光について 解説したいと思います!また、周辺減光と良く間違われる ケラレ に関しても少し触れたいと思います!
初心者向けの記事にはなりますが是非読んでいただけると嬉しいです。
- 周辺減光について
- 周辺減光とケラレの違い
- 周辺減光が起きる原因
- 周辺減光が起きやすい条件
- 周辺減光の対処法
目次
周辺減光について
先に結論言っちゃいます。もう説明するまでもないですけどね。だって文字通りなんだもの。
周辺減光とは写真の中央部分に比べて、四隅(写真中央周辺)が暗くなる現象です。
周辺減光 とか 周辺減光落ち とかもいいますね。写真中央部分に比べて光量が落ちているように見えるので、周辺減光落ち って言い方をするんだと思います。
これが、ダークトーンな写真であれば目立ちはしないのですが、例えば白壁だったり青空広がる写真では周辺減光はかなり目立ちます。

写真中央に比べて、四隅が暗くなっています。左上は非常に目立ちますね。これが 周辺減光落ち です。
周辺減光とケラレの違い
周辺減光とよく間違われるのが ケラレ と呼ばれる現象です。
ケラレは レンズフードやフィルター枠などが写り込む現象で、人為的なものがほとんどです。この場合、周辺減光の中央に比べて四隅が暗くなるとかのレベルじゃなくて、「何かが写り込んでいる」ってレベルの話になります。
写真の四隅に写り込み?ケラレと呼ばれるその正体と対策!
周辺減光が起きる原因

ざっくり言うとカメラの構造上によるところが大きいのです。レンズの性能によっても周辺減光の度合いが左右され、高価で性能のいいレンズほど周辺減光は抑えられる傾向にあります。つまりお金を掛けろってことですかね(汗)
口径食
周辺減光の主な原因の一つとして、口径食 というものがあります。この口径食は光が斜めから入ってきた場合にレンズの筒部分に光の一部が遮られる 為に中心部より光量が落ちてしまい四隅が暗くなる、すなわち周辺減光と呼ばれる現象が生じるのです。
ちなみに光が少なくなって暗くなるからといって、F値を開放にすればするほど周辺減光は酷くなり、F値を絞れば絞るほど周辺減光は改善されます。
周辺減光が起きやすい条件
周辺減光には起きやすい条件と、逆に起きにくい条件があります。起きやすい条件として、以下の3つが挙げられます。
- 絞り開放
- 広角レンズ
- フルサイズ
僕の場合は風景写真をメインに撮るので、広角レンズを使用しますが絞り開放で撮ることは滅多にありません。というか、全くないですね。
基本絞りはF8〜F14くらいで撮影するのでそこまで酷い周辺減光落ちはなかなかありませんが、それでも青空が広がる日の空の写真なんかでは若干気になることがあります。
星景写真を撮る人達は周辺減光を気にしている方は多いのではないでしょうか?上記3つの条件に見事あてはまるのが星景写真ですからね。
では、そんな周辺減光に対してどんな対処法があるのか紹介したいと思います。
周辺減光の対処法
では、周辺減光落ちが確認された時はどうすればいいのかって話になると思いますが、カメラ側の設定では絞りを絞ってみる(F値を大きくしてみる)のが手っ取り早い です。ただし、絞れない作風などでは有効な手段ではありませんよね。
なので、作風に左右されずに周辺減光を改善させるのにオススメなのは現像ソフトで補正する方法が一番ベターかと思います。この方法は非常に有効な方法なので試してみて下さい。Lightroomなどの補正は非常に優秀です。
周辺減光の補正方法
実際に周辺減光をLightroomの画面を見て、説明しながら補正してみたいと思います。そんなに難しい補正ではないのでビビらずに覚えて下さいね。
まずは周辺減光している写真を用意します。今回は先程から皆さんが見ているこちらの写真。

この画像の周辺減光を補正していく訳ですが、非常に簡単です。Lightroomの [レンズ補正] の項目から [プロファイル補正を使用] にチェックを入れてみて下さい。

これだけでも十分改善されました。「いや、まだまだ気になるよ!」って方は次へ進んで下さい。
良く見ると、先程チエックを入れた所から下の方へ視線をズラすと・・・[周辺減光補正] の文字があります。これを+や−に振ることで周辺光量の調整が出来るようになります。
先程の状態から+に振ってみます。(数字を増やす)

次に−に振ってみます。(数字を減らす)

このように、Lightroomでの補正は非常に簡単に行う事が出来ます。でも、ここで疑問に思う事がありませんか?
「最初から周辺光量補正を調整すれば解決なんじゃないの?なんでプロファイル補正の使用にチェックを入れたの?」ってこと。
それは、レンズにはそれぞれ癖があるからです。それは周辺減光落ちの量だったり、画像の歪だったりと色々です。なので「レンズの癖に合わせた補正をまずはやってみましょうね」って事なんです。
本当に優秀なソフトです。
周辺減光とケラレの違いまとめ
周辺減光は、無知だと非常に厄介な現象ですが少しの知識があれば大したことないので安心してください。ただし、ケラレに関しては、トリミングするくらいしか対処しようがないのでケラレに関してはしっかりと撮影段階で確認する必要があります!
まぁ、何事も勉強ですね(笑)