EOS R3
CANON公式HPより
登場人物A

最近は立て続けに凄いカメラの発売が相次いでいて、流れについて行けないよね。

登場人物B

確かに。なんかメーカーさん達がユーザー獲得に躍起になっている感じがするわ。

登場人物A

それだけ、ミラーレスカメラに関しては戦国時代に突入しているって事なんだよ。そして、またCANONさんから「EOS R3」っていう凄いカメラが発表されたから解説していこうと思うよ。

登場人物B

EOS R3?一体どんなカメラなのかしら?

って事でCanonが止まりません。

昨年にCanonからEOS R5 とEOS R6 が発売された訳ですが、それから早1年が経ちました。発売から少し遅れましたが、僕も2021年3月にEOS R6 を購入しました。

納期が2週間くらい掛かると言われていたのですが、待つこと3日ほどで届きました。桜の季節に間に合ってよかったです。

初めてミラーレスカメラで撮影したのですが、意外と違和感なく撮影出来ました。シャッター音も思っていたほどのチープ感もなく、なかなか撮影意欲が湧くような音だし、各種設定を変更する事で電子ファインダーの中で撮影する画像が出来上がるのは非常に助かります。

一方で不満な点もあります。電子ファインダーの動きがヌルヌルなんですよね。乗り物酔いする人なんかは長時間ファインダーを覗いていると酔うかもしれませんね。

僕の感覚だと高感度撮影の時には特に酷いような気がします。検証していないのでなんとも言えませんが。

さて、そんなミラーレスカメラを満喫しているわけですが、またもやCanonから新しいカメラの開発発表がされました。

その名も EOS R3 です。

過去記事で、EOS R1について書いているのですが、もしかしてEOS R1ではなくキャノンのフラグシップミラーレスカメラはこの EOS R3 なのかもしれませんね。

キャノンのフラグシップミラーレスカメラ EOS R1 の話!

そこで本日は先日開発発表された、Canon EOS R3 がどのようなミラーレスカメラなのかをご紹介したいと思います!

▼ この記事で分かる事
    Canonの新型カメラ EOS R3 について

しかし、EOS R5 やEOS R6 の時にも思ったのですが、やはりCANONさんの販売戦略と言いますか、この開発発表からネタを小出しにして情報を提供していくスタイルはユーザーにとっては有り難いですよね。

いきなり「○月○日発売!」みたいにいきなり言われても、「いや資金繰りが・・・」ってなりますからね。話がそれましたが今からEOS R3 貯金しようかなって思っちゃいますね(笑)

目次

EOS R3 について

EOS R3
CANON公式HPより

それでは、まずはざっくりと EOS R3 について紹介したいと思います。

Canonの公式HPでは

「期待を超えるだけで満足しない。期待を超えてこそEOS。撮影者と一体化し、直感や反射神経に限りなく呼応する、ハイスペック・フルサイズミラーレス。その名は、EOS R3 。脈動を続けるEOS Rシステム。いよいよ3へ。」

という文言があります。なにやら只者ではない匂いがプンプンしますね。

まだ開発発表の段階ですので、詳細についてはあまり詳しい事は書かれていませんがカメラ好きとしてはワクワクしますよね。

今日はこんな只者ではないような文言で紹介されている EOS R3 のスペックを発表されている物に関して分かりやすく解説してみたいと思います。

え?「そんなの公式HP見れば分かる」って?確かにカメラが好きである程度の知識がある方は公式HPを見ていただければ分かるかと思います。そんな人は今すぐ回れ右してくださいね。

少しでも内容に興味がある方は一読していただけたら泣いて喜びます。

EOS R3 のスペックについて

では、CANON公式HPに沿って解説していきたいと思います。

画質×ドライブ×AF

EOS R3
CANON公式HPより引用

新開発35mmフルサイズ裏面照射積層型CMOSセンサー搭載

なんか凄い名前のセンサーですが、EOS R3 はEOSシリーズとして初の「新開発された35mmフルサイズ裏面照射積層型CMOSセンサー」を搭載しています。

これにより、高速での読み出しが可能となりました。

この裏面照射積層型CMOSセンサーって言うのは、従来の裏面照射CMOSセンサーは支持基盤の上に画素領域と回路領域にチップが乗っていたのに対して、「え?そんなの支持基盤に回路領域を含ませちゃえば小型化出来るんでないの?」って誰かが言ったおかげで出来た小型化されたCMOSセンサーの事を言います。(←本当かよ)

文字だけだと分かりにくいのでキャノンさんから図をお借りしてきました。

まず、この「裏面照射積層型CMOSセンサー」というのを理解するには2つのセンサーの型式を覚える必要があります。

それが、「裏面照射」と「積層型」ですね。

裏面照射CMOSセンサーとは?
裏面照射CMOSセンサー
キャノンHPより

従来の表面照射型のセンサーだと受光面が光を十分に受けられませんでしたが、配線層と受光面を逆にする事で受光面の性能をフル活用する事ができます。

積層型CMOSセンサーとは?
積層型CMOSセンサー
キャノン公式HPより

つまり、これまでは支持基板に画素領域と回路領域が合わさっていたのでサイズが大きくなっていましたが、支持基版と回路基板を一緒にする事でセンサーの小型化に成功しました。

センサーの話を突き詰めると長くなりそうなので、この辺にしておきましょう。

高性能エンジン DIGIC X 搭載による高速連写の実現

映像エンジンは、DIGIC Xを採用しています。EOS R5 や EOS R6 、EOS 1DX Mark III にも使用されている、一番最新の映像エンジンが搭載されています。

人間で言うところの「脳」にあたる映像エンジンですが、このDIGIC Xを採用する事により高速連写が可能になっています。その性能は、電子シャッター使用時にAF/AE追従で30コマ/秒 と申し分のない性能を誇っています。

まぁ、この辺は先述した通りEOS R5 や EOS R6 、EOS 1DX Mark III にも使用されて高速連写を可能にしていたので驚きもしませんが、EOS R5 は20コマ/秒でしたから、30コマ/秒の改良は純粋に凄いなと思いました。

30コマ/秒に関しては、特に動体撮影する方達には嬉しいのではないでしょうか。これで野鳥などの高速で不規則に動く動体には効果が抜群のハズですね。

更に、驚きなのが「RAW撮影でも30コマ/秒を実現」していると言う事。RAWはJPEGに比べてデータサイズが多いのでコマ落ちしたりするんですが、これは凄いですね。

ただ、気になるのはバッファメモリの書き込み速度ですね。

連写撮影中にフリーズする原因とは?バッファメモリって何?

低輝度撮影領域の拡大

EOS R3
CANON公式HPより引用

低輝度撮影領域って言うのは、「どれくらいの暗さの中で撮影出来るか」って事を言います。

CANONだとこれまでは、EOS R6のEV−6.5が最高でしたが、それを上回るEV−7.0を実現しています。もちろん使用レンズや設定などの条件がありますが、低輝度撮影領域の範囲が拡大するのは撮影者にとっては非常にありがたい事なんです。

で、この低輝度撮影領域の範囲が拡大すると何が良いのかって言う話になるんですが、ざっくり言えば暗所部でも被写体に対してピントが合うようになります。

一眼カメラを使用した事がある人は一度は経験があるかと思いますが、暗所部でAFを使用した時カメラがピント合わせに迷う事ってありませんでしたか?

これは、光量が少なくてカメラが被写体などの造形を認識できない為です。なので低輝度(光量が少ない)で撮影出来る範囲が広がる事はユーザーが撮影出来るシーンを広げてくれるんです。

人物の頭部・瞳の検出機能の向上に加えて、車やバイクも検出可能に

EOS R3
CANON公式より引用

これまで瞳検出と言えば「SONYのカメラ」ってイメージが強かったように思います。

僕自身もそう思っていたのですが、EOS R6 を使用してみての感想は「十分に使えるレベルだなー」て感じでした。もちろん機能の向上により検出レベルが上がる事は喜ばしい事ですが、「別にこれ以上は(笑)」みたいな感じです。ただ気になるのが「車やバイクの検出」って事ではないでしょうか。

カメラ側で、車やバイクの検出をしてくれるならモータースポーツを撮影する方にとってはこれ以上のない機能ではないでしょうか。

もちろん実践で使用できるかどうかは使用してみないとなんとも言えないですが、この検出機能に加えてRAW30コマ/秒の高速連写ですから鬼に金棒です。

SDカードの容量には注意したいところですね。最低でも128Gはほしいところです。

視線入力対応ファインダー搭載

EOS R3

現在まで公開されている機能で一番ユーザーが気になっているであろう機能がこの「視線入力対応ファインダー」ではないでしょうか。

この視線入力対応ファインダーにより、静止画撮影時にファインダーを覗いた瞳の動きを検知して、ユーザーがピントを合わせてほしい位置にAFポイントが移動するという魔法みたいな機能です。

これまで撮影するにあたって不便だと思っていたのが、ピントが自分の意図する場所に合わない事。

どんなにAFの機能が進化したところで、やはり撮影者の思うところにピントが合うっていうのはなかなか難しいことでした。ピントを合わせたい被写体の前後に物があるとなかなかの煩わしさを感じるのは僕だけではないはずです。

もしこの視線入力対応ファインダーが本当に機能として優秀な物であれば、ミスショットを更に減らす事が可能になるのではないでしょうか。

ただし細かい所の視線認証はどうなのか気になりますね。いずれにせよこの辺は実機を触ってみないとなんとも言えません。

ちなみにサングラスやコンタクトレンズによっては誤認の可能性があるかもしれないとの事です。

外観

EOS R3
CANON公式HPより引用

そして外観ですね。

それこそ、EOS 1DX のような縦グリが一体化されたようなボディは非常に存在感のあるボディ形状になっています。

EOS R3
CANON公式HPより引用

CANONのミラーレスカメラらしくバリアングル液晶になっていて、カメラポジションやアングルの融通は効きそうですね。

ボタンの配置も非常に扱いやすそうな位置にあって好感の持てる配置です。

EOS R3
CANON公式HPより引用

ちなみにボディサイズに関して、「ミラーレスカメラってコンパクトなんだよね?」って思う方もいるかもしれませんが、フルサイズミラーレスカメラに関しては決してそんな事ないので勘違いしないでくださいね。

ミラーレスカメラがコンパクトって概念は基本的にはセンサーサイズがAPS-Cでしか成り立ちません。

24-70mmを装着した感じを見ると非常にバランスがいいと思いますね。気軽に持ち運ぶってサイズ感ではないですが、所有欲を満たしてくれると言いますか、なんか持っているだけで凄い写真が撮れそうな気配がプンプンします。

EOS R3 開発発表のまとめ

ざっくりですがCANONのEOS R3 についてまとめてみました。

今回は紹介していませんが、EOS R5やEOS R6同様にボディ内手ブレ補正は5段分。レンズとの協調で最大8段分まで補正してくれるのは本当に嬉しいですね。

EOS R6を使用していますが、暗所部でもしっかりと手ブレ補正が効いてくれるので歩留まりが向上しました。

暗所部でいうと低輝度撮影領域が広いおかげか、僅かな明るさでもピントを合わせてくれるので助かります。

ユーザーが気になるのは価格だとは思いますが、SONYの「a1」が約90万円でしたから、おそらくそれに近い価格で販売されるのではないでしょうか。

やはりサラリーマンがおいそれと購入出来るような価格ではないと予想します。

購入出来ないのしても一眼カメラユーザーとしては楽しみでしかたないですね。