皆さんミラーアップ機能ってご存知ですか?
CANONの場合はカメラ内の設定画面の中にありますよね。今日は、そのミラーアップ機能って何のためにあるのかを解説しようと思います。
目次
カメラのミラーアップ機能について
一眼レフカメラにはイメージセンサー(撮像素子)の前にレンズから入ってきた光を反射させる為のミラーが付いています。このミラーで光を反射させてペンタプリズムという機構を通して、光学ファインダーで撮る物を確認できます。(実際はペンタプリズム内で複雑な反射をさせているのですが説明が長くなるので割愛します)
そして、ミラーアップとはファインダーで像を確認した後にシャッターボタンを押すことでミラーを上げる機能になります。
普通の撮影ならシャッターボタンを一回押せばミラーは上がって下がるという動きをしますが、ミラーアップ機能使用時はシャッターボタン一回でミラーが上がり、二回目でシャッター幕が降りるようになっています。
ミラーアップ撮影でミラーショックを防止できる
写真撮影に於いて、ブレは大敵です。ブレている写真は基本没だし使い物にならないと言っても過言じゃありません。
そんなブレの原因でみなさんが思い浮かべるものって、手ブレだったり、被写体ブレじゃないでしょうか。ただ、今日言いたいブレの原因はミラーショックという現象です。
ミラーアップ機能搭載の理由はこのミラーショックを防止するための機能なのです。
ミラーショックについて
当然ながらミラーショックに関しても説明しなければなりませんよね。ミラーショックとは、撮影時にミラーの上下運動の微妙な振動でブレが生じる現象です。
普段の撮影時には恐らくこのミラーショックによるブレはほとんど感じる事はありません。ですが、とある条件によってはミラーショックの影響が非常に現れるので注意が必要です。
ミラーショックの影響が出やすい条件とは
シャッタースピードが1/20〜1/100秒前後の時
機種にもよりますがシャッタースピードが1/20〜1/100秒前後、特に1/60秒前後でミラーショックの影響が出やすいと言われています。なぜかと言うと、ミラーの動作とシャッター幕の動作がほぼ同じタイミングだからと考えられています。
望遠やマクロ撮影時は注意が必要
ピント合わせがシビアな中望遠〜望遠域での撮影や、マクロ撮影はごく僅かな振動でも写りに影響するので注意が必要です。ミラーアップ機能の使用はもちろん、レリーズやセルフタイマー、ワイヤレスリモコンなどを使用してブレを防止しましょう。
ミラーアップ撮影時の注意点と覚えておきたい点
ミラーアップ撮影時は基本的に三脚とレリーズの使用をオススメします。というのは、ブレを防止する機能なのに手持ちで撮影してミラーショック以外の原因でブレたら元も子もありませんからね。
ライブビュー撮影時は無条件でミラーアップ機能が働くので問題ありません。ですので、三脚使用時はライブビュー撮影に切り替えた方がミラーショックの心配がないと思います。
最後に一点。
ミラーショックはそもそもミラーがある事で起こる現象なので、昨今普及し始めているミラーレス一眼レフカメラでは無縁の話になりますので、ミラーレスカメラをお使いの方は気にする必要はないと思います。
ミラーアップ撮影のまとめ
ブレの原因は様々です。今回紹介したミラーショックに関してはミラーアップ機能やライブビュー撮影を使用して対処しましょう!