カメラをはじめた頃は色々と失敗してしまうものです。人間の成長だってそうですよね。誰だって最初から上手くいくなんて事ありえません。失敗を経験してその原因と対策を練って次は失敗しないようにする。そうやって人間は成長していきます。

え?なんの話かって?カメラでの撮影にもやはり失敗はつきものです。その失敗率はカメラの知識はあまりない方・カメラの扱いに慣れていない方・・・つまりカメラを始めたばかりの方に多いです。

って事で今日は、カメラ初心者がやりがちな失敗を失敗例や失敗談を交えながら対策を考えようって話です。初心者の方以外の方も復習を兼ねて改めて自分の写真を見直してみるのも大切ですね。

目次

カメラ初心者の方に多い失敗

がっかり

像がブレている

PCに撮影データを取り込んでみるとなんか写りがシャープな感じがしない・・・。それ、ブレています。

原因はカメラをしっかりと固定出来ていない事。SS(シャッター速度)との関係もありますが、手持ちの場合一般的に手ブレしないSSって35mm換算で「1/焦点距離」って言われています。

ポイント:SSとISO感度などの関係性は端折りますが、手ブレするくらいならISO感度をあげてSSを早くしましょう。

水平・垂直が取れていない

水平や垂直が撮れていない写真は見ているとなんか不安になります。人間不安定な物には違和感を感じますからね。

ポイント:カメラ内の水平器や三脚についてる水平器を使用して水平垂直をしっかりとりましょう。水平器は別売りで売ってたりもするのでカメラ内に機能が無い人は購入してみてはいかがでしょうか。またはライブビュー撮影時のガイドラインを使用してもいいかと思います。

ボケさせたいが為の絞り開放

背景がボケてる写真って被写体が強調されていい感じに見えますよね。もうとりあえずボカしておけばいいみたいな。

ただ、背景をボカシすぎると副題となるものが曖昧な写りになり主題と副題のバランスが崩れます。開放値を使用したい時はよく考えてから使用しましょう。あと、開放値はレンズの性能が活かせないのでオススメしません。

ポイント:背景などをボカす際は主題と副題の関係性を考えましょう。また、レンズ性能を活かす意味でも開放から1段か2段絞って撮影しましょう。つまり開放値の使用を止める事で対策になります。

適正露出が取れていない

写真は光の記録なので露出は非常に重要です。明るすぎて「白飛び」しても駄目だし、暗すぎて「黒つぶれ」しても駄目です。白飛び・黒つぶれが無ければレタッチでどうにかなるので露出はどんなシーンでも意識しましょう。

ポイント:カメラ内の露出計を参考に露出を決めましょう。またヒストグラムの活用も効果的です。

カメラのヒストグラムの解説!理解して撮影に活かそう!
ヒストグラム
黄枠がヒストグラム

上の画像の黄色枠の部分がヒストグラムになります。カメラにもこのヒストグラムを表示させる事が出来るので確認してみて下さい。このヒストグラムは活用することで適正な露出だけでなく、白飛びや黒潰れも確認することが出来ます。

ピンぼけ写真

ピントが合っていない写真はレタッチでもどうにもなりません。カメラのAFは非常に便利ですがそれに頼りっきりだと痛い目に合うこともしばしば・・・。特に③みたいに開放値使用時はピントの合う範囲が極端に狭いので注意です。

ポイント:開放より1〜2段絞って撮影する。液晶モニターで確認する。三脚使用時はライブビュー撮影に切り替えて等倍にてMFでピント合わせするといい感じになります。

彩度が高くて目が痛い

天気のいい日はコントラストが付きやすいと同時に彩度も高くなります。別に悪いことじゃないんですが、彩度が高すぎると写真では逆に不自然に見えます。

ポイント:カメラ内のピクチャースタイルなどで彩度を抑える。レタッチの時に彩度を抑える。

色の明暗差がはっきりしています

コントラストとは「明暗の差」や「色彩の対比」に使われる用語で、簡単に言うと明るい部分と暗い部分の明暗差になります。

上の写真はコントラストが付きすぎて色がギトギトした印象があります。(感じ方は個人差あり)

風景は広く撮ればいいと思いがち

人間の目と脳は非常に優秀で、綺麗な景色を見た時に不必要な物はその存在感を薄く処理します。綺麗と思える物の中に見た目に汚い物の存在をなくすのです。言い換えると自分達の感じた感情に近い景色に変えるのです。しかし写真はありのままを写すので「あれ?なんか違うな」と思う事がほとんどですよね。なので綺麗と思った風景をそのまま広角レンズなどで切り取るとなんてないゴチャゴチャした写真になってしまいます。

そのまま撮るとこんな風になります

上の写真は見た景色をそのまま撮影してみました。どうでしょう?この写真は何を伝えたいのでしょうか。って感じじゃないですか?撮った本人ですらレタッチの際に「この写真はなにを写したかったのだろうか」と疑問に思うほどの写真です(笑)

ポイント:まず綺麗と思えた景色の中で自分が特に綺麗だと思える部分を探して切り取る事が大切です。前景・中景・後景を意識して立体感を出すだけで写真は劇的に変化します。

ゴミの写り込みに気付かない

最初の頃、変な黒い点が写り込んだ時は何かしらの故障だと思いましたが、レンズ表面に付着したゴミは写真に写り込むので注意が必要です。

ポイント:定期的に機材のクリーニングを行う。簡単なクリーニングなら自分で出来るので清掃は定期的に行いましょう。

レンズのメンテナンス!写りに影響するので定期的に清掃!

ノイズ盛々

手ブレするくらいならISO感度あげてSSを稼ぎましょうと言いましたが、ISO感度上げすぎてノイズてんこ盛りの写真を考えものです。ISO感度をあげまくらないとSSが稼げないなら他の方法を考えましょう。もしくは、ノイズを除去する方法を予め考えておく必要のあるかと思います。

ポイント:SS・ISO感度・F値の関係性を考えて設定を決める。

天気のいい日中に写真撮りがち

天気のいい日は絶好の撮影日和と思うかもしれませんが、ピーカンの日はコントラストや彩度が高くなるので色味が鮮やかになりすぎて目がチカチカするような写真になります。またカメラは明暗差に弱いのであまりに天気は良すぎる日は撮影日和とは言い難いのです。

ポイント:撮影後レタッチで色味を調整する。日中の撮影を避けマジックアワーの時間帯を狙う。

朝方は優しい光が照ります

カメラ初心者に多い失敗まとめ

以上が初心者の方がやりがちな失敗ですね。

ですが、一番大切なのは楽しんで撮影するという事です。色々考えすぎて撮影してても全くおもしろくないですからね。これ系の記事は世の中に沢山ありますが、僕的にはそんな事気にするなって事です。写真の表現方法は人それぞれで正解なんてないですから本人が「これでいい」と思える写真が撮れればそれは最高の写真なわけです。

撮影は楽しんで行いましょう!