皆さんこんにちは。カメラのレンズは、本当に多種多様で超広角から望遠レンズまで本当に多くの種類があって普段カメラに何を装着しておくか悩みますよね。皆さんはよく使うレンズってなんですか?

やはり色々なシーンで撮影できる標準ズームレンズですか?街ブラでスナップ写真とか頻繁に撮る方は単焦点レンズですかね?いずれにせよレンズ選びというのは非常に悩むところです。

僕は風景写真をメインで撮影している為、常に広角レンズを装着しています。EF 16-35mm F4L IS USMというレンズが僕のレギュラーレンズですね。

広角レンズを購入する際や使用している時に皆さん一度はこう思ったことありませんか?「広角レンズのズーム範囲ってなんでこんなに短いんだろう?」って。

そこで今日は、 広角レンズのズーム範囲について 解説していこうと思います!

目次

広角レンズのズーム範囲について

広角レンズ

結論から先に答えてしまうと、ズーム範囲はズーム出来る範囲で考えると言うよりは 倍率 で考えるべきです。それはなぜかって事をこれからお話していきますね。

レンズに表示されているのはズーム範囲ではない

一般的に販売されているキットレンズなんかはフルサイズ機のキットレンズで24mm-105mmの焦点距離をカバーしていると思うんですが、ズーム範囲って81mm分もカバーしているじゃないですか?僕が所有している望遠レンズは70−200mmなのでカバーしている焦点距離は130mm分です。それに比べたら、16-35mmって19mm分しかカバーしていないのでなんか損した気分になりますよね。

カメラの知識がない頃は見た目の数字によく騙されがちです。例えば、同じF2.8でも広角レンズと望遠レンズではボケ具合も写り方も全く違います。物事に於いて、見た目も大切ですが本質に迫る事はもっと大切な事です。

そもそもレンズに記載されている〇〇mmというのはズーム出来る範囲を示しているわけではなく、もっと単純に焦点距離を示しています。先程紹介した、16-35mmのレンズは「15mm〜35mmの焦点距離で撮影できますよ」って意味になります。

レンズ記載の焦点距離範囲は倍率で考える

では、先程言った倍率で考えるとはどういった意味なのかって事ですね。ここが、今回の広角レンズに記載されている焦点距離範囲の本質です。

ズーム出来る範囲で考える

ズーム性能で考えてしまうと、どうしても広角レンズはズーム性能が劣っているように見えてしまいます。ですが倍率で考えると全くもってそんな事ありません。では実際にズーム性能と倍率で見比べてみましょう。先程話しに出た焦点距離でお話しますね。

まずズーム性能で考えてしまうと、

  • 24-105mm=81mm
  • 70-200mm=130mm
  • 16-35mm=19mm

となります。これがズーム性能での考え方。圧倒的に広角レンズが劣ってみえてしまいます。可哀想に。そんなズーム性能がいまいちに見える広角レンズでも倍率で考えると全然劣っていない事が分かります。

レンズのズーム出来る範囲を倍率で考える

レンズの焦点距離を倍率換算に直すには以下の計算式を使います。

「望遠端÷広角端=倍率」になるので実際に計算してみましょう。

  • 24-105mm 105÷24=4.38倍
  • 70-200mm 200÷70=2.86倍
  • 16-35mm  35÷16=2.19倍

となります。24-105mmはキットレンズに採用しているだけあって広角から望遠までカバーできるので倍率も高めですね。ここで注目すべきは、ズーム性能で見た時に一番の性能を誇っていた70-200mと、ズーム性能は一番劣っているように見えた16-35mmでは倍率換算で見るとそこまで変わらないという結果になりました。

これがレンズに表記されている焦点距離範囲の本質ですね。

広角レンズの1mmの変化

広角レンズ撮影

広角レンズを良く使用する方ならお分かりかと思いますが、広角レンズの焦点距離の1mmの変化って結構違いますよね。もし広角レンズをお持ちでない方は、カメラメーカーのアプリなどで確認できるので見てみてください。

この1mmの違いで大きく変化する事があります。それは広角レンズ特有のパースペクティブ(遠近感)ですね。広角レンズのズーム倍率は他のレンズより低めですが、1mmの変化ごと違った構図やパースペクティブの付き方が変わるので広角レンズの奥の深さを感じると思いますよ!

広角レンズのズーム範囲まとめ

広角レンズのズーム範囲から物事の本質を見ることが大切だと教わりました。カメラや写真は奥が深いです。コロナウイルスで外出自粛をしておりますが、こうやって勉強する事も大切ですね。