ミラーレスカメラ

最近は、どのカメラメーカーもミラーレスカメラに注力していて、実に多くのミラーレスカメラがリリースされています。でも、不思議に思いませんか?「なぜミラーレスカメラなのか?しかもフルサイズセンサー」って。まぁ、普通に考えてメリットがあるからなんですが、ではそのメリットってなんでしょう。そして、当然ながらメリットもあればデメリットもあるわけで、メリットやデメリットをしっかりと理解して購入の際に活かしてくださいね。

本日、僕が皆さんに紹介したいのは ミラーレスカメラのメリットとデメリットについて です!記事の最後には僕がおすすめするミラーレスカメラの紹介もありますので最後までお付き合いください!

▼ この記事で分かる事
  • ミラーレスカメラについて
  • ミラーレスカメラのメリット・デメリット
  • ミラーレスによる恩恵(フランジバック)について
  • 僕がおすすめするミラーレスカメラ

目次

ミラーレスカメラについて

ミラーレスカメラとは、一眼レフカメラにある光を反射させる為のミラーという機構がないカメラの事をミラーレスカメラと言います。このミラーがない事でミラー部分とその光を反射させる為に必要だったペンタプリズム部分のスペースが確保出来るので、一眼レフに比べてコンパクトで軽量化する事ができます。その分ボディに使用する素材比も安くなるので製造コストも抑えられるので非常に安価に発売出来ます。

ミラーレスカメラの中でも最近よく耳にするフルサイズミラーレスカメラとは一体なんなのか、カメラをはじめたばかりの人達にはおそらく馴染みがないと思うので解説したいと思います。

センサーサイズの変化

カメラのセンサーサイズにはいくつかの種類があります。例えば今回紹介するフルサイズミラーレスカメラに搭載されている「フルサイズセンサー」、そして多くのミラーレスカメラに搭載されている「APS-Cセンサー」、最近はほとんど聞かなくなった「マイクロフォーサーズセンサー」など様々なセンサーがあるんですが、これらの違いがなにかと言う単純にセンサーサイズが違います。

センサーサイズ

上の図のように、フルサイズ > APS-C > マイクロフォーサーズ の順にセンサーサイズが小型化されていきます。センサーサイズが変わる事で画角などに変化が出ますが、今回の趣旨と変わってくるので割愛します。センサーサイズが変わると言う事はカメラボディ自体もセンサーに合わせてコンパクトになる為、最初に言った通りカメラが小型化・軽量化されると言った利点があります。なのでミラーレスカメラの中でもAPS-Cセンサー搭載のミラーレスカメラは、小型で軽量、そして価格が安いと言う特徴があります。

画角の変化

センサーサイズが変化する事によって画角(写せる範囲)が変わってきます。35mm換算(フルサイズ)で50mmの焦点距離のレンズをAPS-Cセンサー搭載のミラーレスカメラに装着すると、焦点距離75mm相当の画角になります。

俗に言う、焦点距離×1.5倍効果ですね。

フルサイズミラーレスカメラとは?

フルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラに関しては、価格面ではフルサイズの一眼レフカメラと変わらないですね。むしろ高いんじゃないかと思うくらいになっています。最近注目のキャノンの EOS R5 なんかは50万円超えてきますし、EOS R6 でも30万円を超えてきます。この辺はエントリー機のジャンルではないので致し方ない事もかもしれませんね。

ただし、小型化・軽量化に関しては、ミラーがない分やはり従来の一眼レフカメラに比べるとコンパクトで軽くなっています。ただし、装着するレンズによってはあまり変わりない重量になるのでレンズ次第って感じですかね。

エントリー機だとその違いは顕著になる

エントリー機になると重量やサイズ感の違いは顕著に表れるようになります。フルサイズミラーレス機とエントリー機を比べてみると一目瞭然かもしれません。

なので、キャノンの EOS Kiss MEOS R6 を比べてみましょう。

機種 幅 × 高さ × 奥行き(mm) 質量(本体のみ) センサーサイズ
EOS Kiss M 約116.3×88.1×58.7 約351g APS-C
EOS R6 約138.4×97.5×88.4 約598g フルサイズ

いかがでしょう?大きさの違いが一目瞭然ですよね。また重さに関しても約250gの差があります。たかが250gって思うかもしれませんが、例えば登山などを行う場合は大きさもコンパクトの方がいいし、重さは1gでも軽い方がいいです。そう言った観点からみるとこの両機の大きさの違いはかなりの差と言えます。

また、一眼レフカメラとミラーレスカメラの違いについては別記事に詳しく書いているのでそちらをご覧ください。

一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの違いについて

ミラーレスカメラのメリット・デメリット

登場人物B

今度旅行に行くからスマホじゃなくてもっと高画質なカメラで思い出を残したいと思うんだけど、コンパクトで軽量なミラーレスカメラが気になってるの。ミラーレスカメラってどうなの?どうせ購入するなら長い目でみて旅行後も普段使いしたいのよね-。そういった点でも後悔するようなカメラは購入したくないわ。

登場人物A

最近のミラーレスカメラは画質もいいし、目的が旅行での撮影と普段使いなら今のミラーレスカメラのラインナップならどれを買っても大丈夫だと思うよ。でもミラーレスカメラにもメリットやデメリットは当然あるから、そこに関してはしっかり理解しておくべきだね。だから、ミラーレスカメラのメリットやデメリットを少し考えてみようか。

では、ミラーレスカメラのメリットとデメリットに関して見ていきましょう。メリットに関しては先程から少し小出ししているのである程度予想が付いてしまうかもしれませんがお付き合いください。

ミラーレスカメラのメリット

軽量・コンパクト・安価

まずミラーレスカメラの大きなメリットとして、軽量・コンパクトといった点があげられます。軽量・コンパクト化が出来た要因としては、先程も述べましたが「ミラーとペンタプリズムがない事が大きな要因」になります。ミラーがない事でカメラボディがコンパクトになります。コンパクトになると言う事は、その分ボディへの使用素材が少なくなるので軽くなります。

価格面でも使用する素材が少ないと言う事はそれだけ製造コストを抑えられるといった利点もあるので、安価で販売する事が可能になります。

初心者にも優しい機能性

ただしエントリー機のみに言えるかなと思います。ミラーレスカメラは小型で軽量なので旅フォトでその強みが活きます。旅行写真を出来るだけ高画質で撮りたいと思う女子は非常に多く、そんな女子たちにおすすめしたいのがミラーレスカメラです。

単純に安い(って言っても数万円はくだらないけど・・・)ので、カメラの入門編として入りやすいんですよね。そんなカメラビギナーに小難しい操作や機能なんて分かるわけないので、多くのミラーレスのエントリー機は初心者でも簡単に操作できるようにメーカー側も考慮しています。

現代では説明書なんて読まなくてもカメラ操作できるような時代になったって事です。

ミラーレスカメラのデメリット

ではミラーレスカメラのデメリットを考えてみましょう。

レンズが少ない

ミラーレスカメラが浸透してきたのはここ3〜4年なのでまだまだ一眼レフに比べるとレンズの種類が少ないのが現状です。逆に言えば、これからどんな種類のレンズがリリースされるのか楽しみでもありますけどね。

バッテリー持ちが悪い

ミラーレスカメラはバッテリー持ちが悪いです。その理由は、電子ファインダーにあります。一眼レフカメラのようにレンズからの光をミラーで反射させて像をファインダー内に映す光学ファインダーと違い、ミラーレスカメラはミラーが無いので、レンズから入った光をイメージセンサー(撮像素子)で直接受光して、その光の情報を映像エンジンが電気信号に変換してファインダーに映します。この作業をするのにバッテリーを消費します。

また、ボディの小型化に伴いバッテリーも小型化されているのでバッテリー容量自体が少ないという背景もありますね。

まとめます。

▽ミラーレスカメラのメリットとデメリット

    メリット

  • 小型でコンパクトなので携帯性が高い
  • 低予算で買える
  • 初心者にも優しい操作性
  • 多彩なデザイン性でお洒落
  • デメリット

  • レンズバリエーションが少ない
  • バッテリー持ちが悪いので予備が必要

ミラーレス化により高性能なレンズ開発が可能に

R
RFレンズ

昨今は、各カメラメーカーがこぞってフルサイズミラーレスカメラをリリースしています。ソニーのa7シリーズに至っては既に4世代目ですし、最近ではキャノンの EOS Rシリーズ、ニコンのZシリーズなど実に多くのフルサイズミラーレスカメラが発売されています。その要因の1つとして「ミラーレスによって高性能なレンズ開発が可能になった」と言う点が上げられます。

ミラーレスの大きな特徴としてミラーがない事は説明した通りなんですが、ミラーがない事によってフランジバックが短く出来るという利点があります。

このフランジバックを短く出来るという事が高性能なレンズを開発する上で非常に重要になってきます。ちなみにフランジバックとは、センサー(撮像素子)からマウント部分(レンズ装着部)までの距離の事を言います。

フランジバック

通常のフルサイズの一眼レフカメラだとミラーがあるため、フランジバックは40〜50mmのフランジバックを取らざる終えません。ですが、ミラーがないミラーレスカメラにはこの概念がないのでフランジバックを短くする事が出来ます。

フランジバックが短い事のメリット

このフランジバックが短い事でレンズ設計の自由度が増します。また、設計上の自由度が増すのでレンズの小型化・軽量化が可能になります。ミラーレス用のレンズをみてもらえば分かるかと思います。

または、大口径&ショートフランジバックを活かしての開放F値1.0以下のレンズ開発も可能になりましたね。最近では、ニコンがミラーレス用レンズ「NIKKOR Z 58mm F/0.95 S Noct」という100万円を超えるレンズを作った事で話題になりました。その重量なんと驚愕の2kg・・・。しかもしっかりと発売もしましたからね・・・。まぁ、冷静になってそんな明るいレンズが必要なのかと言われると必要ないんですけどね。

ミラーレスカメラが売れている理由

色々と話が脱線しましたがミラーレスカメラが売れている理由としては以下の事があげられます。

▽ミラーレスカメラが売れている理由
  • 軽量でコンパクト
  • 初心者でも扱いやすい操作性と機能性
  • 価格は一眼カメラにしてはリーズナブル
  • 高性能で高画質

これらの点がミラーレスカメラが売れている大きな理由ではないでしょうか。

おすすめのミラーレスカメラ

ところで沢山あるミラーレスカメラの中で何を買っていいか分からない人の為に僕のおすすめするミラーレスカメラを1つだけ紹介したいと思います。

キャノン EOS Kiss M ダブルズームレンズキット

EOS Kiss M
キャノン公式EOS Kiss M

キャノンの言わずと知れた大人気ミラーレスカメラになります。こちらはズームレンズが2本付いています。

直感的に機能の使い方が分かるビジュアルガイドが付いているので初心者にこそおすすめと言える商品になります。操作が分からなくても、写真やイラストで使い方をレクチャーしてくれるので「操作が分からなくて嫌になる」とかいう初心者にありがちな挫折とは無縁の一台です。

軽量でコンパクト

本体のみの重量が実に351gと破格の軽さを実現しているので、機動性に優れています。軽いは正義ですからね。旅行だけでなく日々の記録にも軽快に持ち運んで使用する事が可能です。

バリアングル液晶モニター搭載

バリアングルとは背面の液晶画面が回転する機構です。多くのミラーレスカメラがチルト式だったりする中でバリアングル液晶を採用しているのは非常に珍しいです。

バリアングル液晶によって、ローアングルやハイアングルでの撮影が非常に簡単に撮影する事が可能になります。

一眼カメラならではの高画質撮影が可能

EOS Kiss M には約2410万画素のAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載し、映像エンジンはDIGIC 8を採用して更なる高画質を実現しています。夜間などの暗いシーンでも明るく綺麗に撮影できるのも魅力ですね。

連写性能

動いている被写体にピントをあわせ続けるサーボAF使用時で最高約7.4コマ/秒、ワンショットAFなら最高で約10.0コマ/秒の高速連写を実現。お子さんやペットなど一瞬を逃しません。

瞳AF搭載

最近ではよく聞くようになった瞳AFですが、EOS Kiss M にも搭載されているので肝心なところでのピント外しによる失敗もなくなります。同じシャッターチャンスは二度とありませんからね。最低測距輝度はEV−2を実現しているので、暗い室内でもしっかりとAFが効きます。

価格

EOS Kiss M のダブルズームレンズキットの価格はキャノンオンラインショップで、

103,950円(税込)になっています!

10万円の壁を越えられなかったのは非常に残念ですが、価値あるものですし長く使えるものですからね。初期費用が高いだけで10年使えると考えれば安いものです。

ミラーレスカメラのまとめ

登場人物A

ミラーレスカメラに関して深堀りしてみたけどどんな印象を受けたかな?

登場人物B

メリットやデメリットに関してもよく分かったけど、なんかデメリットはあってないような感じね。

登場人物A

そうだねぇ。正直、がっつり趣味として写真をやるなら一眼レフ機やフルサイズセンサー搭載の方がいいけど、今のミラーレスカメラは本当に高画質で高性能だから旅フォトや普段使いなら事足りるどころか、有り余る機能を備えているよね。

最近のミラーレスカメラの普及率は凄まじいものがあります。僕もジャンルは違えどフルサイズミラーレスカメラへの移行を考えております。

スマホ・カメラの高画質化に伴い、最近の一眼カメラ市場は冷え込みをみせてはいますが、ことミラーレスカメラに関しては前年より売上を伸ばしていると聞きます。それだけ、世間が認知して良いものだと思っているって事ですよね。

これを機にミラーレスカメラを購入して高画質な写真撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。